TikTokで買う人の行動|TikTok Shopの紹介の役割
TikTok Shopで商品を紹介するときは、買う物を探している人だけでなく、動画やLIVEを楽しんでいる途中の人にも、商品の使い方や選ぶ理由を伝えることになります。紹介は商品を知る入口、商品ページは内容を確かめる場所として役割をそろえましょう。この記事では、検索から始まる買い物と紹介から始まる買い物を比較し、売り手が準備する情報と、紹介する人に頼む仕事を整理します。
- 検索して買う流れと、紹介を見て商品を知る流れの違い
- SNSをきっかけとした購入経験を、公的調査から読む範囲
- 商品ページ・サンプル・紹介する人の準備をそろえる方法
01TikTok Shopでは、動画やLIVEの紹介から商品を知り、購入へ進む流れを作れます
TikTok Shopの売り場を考える際は、動画やLIVEを見ている人が、そこで商品を知る流れを押さえます。最初から商品名を検索しているとは限らない相手に、何をする商品か、どの場面で使うかを伝えます。見ている内容と商品の情報がつながることが、紹介を用意する際の出発点です。
2026年11月5日に取得した日本語の公式コラボ資料では、クリエイターが商品をショーケースやコンテンツへ追加する流れが説明されています。ショーケースは、クリエイターが紹介する商品を並べる場所です。コンテンツから商品が購入されると、クリエイターが販売に応じた報酬を受け取る仕組みも記載されています。
商品へのリンクを付けた動画やLIVEで紹介できるため、売り手は、説明する内容と、購入を検討する商品を対応させて準備します。たとえば使う場面を見せるなら、その場面に合う特徴や使い方を伝えます。商品を知った人が詳しく確かめたいと思った際に、同じ商品の情報へ進めるようにします。
ここでいう「見て買う」は、説明を見ればすぐ購入するという意味ではありません。紹介の途中で商品を知り、必要かどうかを考え、詳しい情報を読んでから判断することも含みます。入口が紹介であっても、購入を検討する人に必要な情報を省く理由にはなりません。
購買意欲とは、商品を買いたいという気持ちのことです。売り手がそれを考える際も、買いたい気持ちと実際に注文した結果を分けます。紹介で伝えたいことを整理し、商品を必要とする理由や、買う前に確かめたいことを説明へつなげましょう。
| 買い物の途中の行動 | 紹介が担うこと | 売り手が用意するもの |
|---|---|---|
| 商品を初めて知る | 何をする商品か、使う場面とともに伝える | 商品の特徴と、説明に使える情報 |
| 自分に関係があるか考える | どんな人の、どんな使い方に合うかを説明する | 想定する買い手と、使う場面の整理 |
| 詳しく確かめる | 紹介している商品と、確認先を対応させる | 紹介内容と合う商品ページ |
| 購入を検討する | 確認した内容をもとに判断できるようにする | 購入前に読む商品情報と販売条件 |
紹介と商品情報の役割(公式資料に基づき編集部作成)。
基本の機能や売り場の説明は、TikTok Shopの仕組みの解説を参照してください。この記事では、紹介を見た人が購入を検討する際に、何を知りたいかに焦点を当てます。出店の手順や動画の撮影方法は、別の準備として扱います。
買い物の入口を説明するときも、すべての人が同じ順番で進むとは決めません。先に商品を知っていた人が紹介を見る場合や、紹介を見た後に調べ直す場合もあります。比較するのは入口とそこで必要になる情報です。実際の人の行動を、決まった一本道へ当てはめるための分類ではありません。
02検索から始まる買い物と紹介から始まる買い物は、入口・比べ方・決め手を並べると整理できます
検索から始まる買い物では、欲しい物や困り事が先にあり、その答えを探す流れとして考えられます。紹介から始まる買い物では、見ていた内容を通じて商品を知ることが入口になります。売り手は、相手がすでに分かっていることと、初めて説明することを分けて準備します。
次の表は、特定の通販サービスの優劣ではなく、買い手の入口を比較するためのものです。同じ人でも、買い物によって入口は変わります。紹介を見てから検索することも、調べていた商品を紹介で確かめることも考えられます。自社の紹介では、どこから説明する必要があるかを整理してください。
| 比較する項目 | 検索して買う流れ | 紹介を見て商品を知る流れ | 売り手がそろえること |
|---|---|---|---|
| 入口 | 欲しい商品や解決したい事から探す | 動画やLIVEの内容から商品を知る | 紹介で初めて伝える商品の役割を決める |
| 最初の疑問 | 条件に合う商品があるか | 何に使い、自分にどう関係するか | 買い手と使用場面を説明できる情報を用意する |
| 比べ方 | 探していた条件に照らして候補を読む | 紹介で知った特徴を、自分の必要性に照らす | 比較の材料になる仕様や違いを整理する |
| 紹介する人の役割 | 調べたい内容を補う説明をする | 商品の使い方を知るきっかけを作る | 何を確かめ、何を見せてもらうかを伝える |
| 決め手を考える材料 | 求める条件と商品情報の対応 | 紹介内容への納得と商品情報の対応 | 紹介とページの説明をそろえる |
| 詳しい情報の役割 | 候補の商品が条件に合うかを確かめる | 紹介だけでは分からない情報を確かめる | 購入前に読む情報を商品ページへまとめる |
| 実施後に読む記録 | どの商品が選ばれたかを確かめる | どの紹介が投稿され、販売につながったかを見る | 商品・投稿・期間をそろえて記録する |
検索と紹介を入口にした買い物の比較(編集部作成)。行動を考えるための整理であり、各経路の割合や購入の確率を示す表ではありません。
たとえば、商品名をまだ知らない人へ紹介するなら、名称だけを繰り返すより、何をする物かが分かる説明を用意します。買い手が使う場面を想像できた後で、仕様を確かめられるようにします。商品をすでに探している人向けの説明を、そのまま紹介の入口に置くかは検討が必要です。
一方、紹介で知った人も、価格や仕様などの詳しい情報を読む必要があります。見てもらうことだけに意識を寄せず、知った後に何を確認できるかまで準備しましょう。紹介と商品ページで別の特徴を強調すると、同じ商品の説明として理解しにくくなります。
この表は、紹介を依頼する前の打ち合わせにも使えます。商品の特徴を渡すだけでなく、誰のどんな疑問を解く内容にしたいかを伝えます。検索している人がすでに知っていそうな情報も、紹介を初めて見る人には必要になる場合があります。説明の出発点をそろえるための資料として使ってください。
売り手が表へ書き込む際は、商品の特徴を列挙するだけでなく、買い手がその特徴を知って何を判断できるかを添えます。仕様の説明と使う場面の説明をつなぐためです。同じ特徴を伝える場合も、探している相手への回答なのか、初めて知る相手への紹介なのかを明確にすると、頼む仕事を整理できます。
売り場ごとの役割や併売を検討する場合は、TikTok Shopとほかの売り場の使い分けへ進んでください。ここでは、料金や集客力を比べるのではなく、商品を知る入口によって準備する説明が変わることを押さえます。
03SNSの投稿をきっかけに購入した経験は、公的調査でも尋ねられています
消費者庁の「令和4年版消費者白書」には、SNSの投稿や写真をきっかけとした購入経験の調査が掲載されています。元になったのは、2016年11月に実施したアンケートです。対象は、過去3か月間にSNSへの投稿または閲覧をしたことがある、20歳以上の男女です。白書の掲載年と、調査をした年を分けて読んでください。
図表2は、知人・友人や有名人、よく閲覧している人等による投稿や写真をきっかけに、商品・サービスを購入した経験を尋ねた結果です。図表の全体の母数は520人で、「購入したことがある」は28.7%と示されています。これは、SNSの情報が買い物の入口になった経験を尋ねた数字です。
| 公的資料で確認する項目 | 掲載された内容 | 読み取る範囲 |
|---|---|---|
| 資料・調査時期 | 令和4年版消費者白書のコラム。2016年11月のアンケート | 2022年の掲載を、2022年の調査と置き換えない |
| 調査対象 | 過去3か月間にSNSの投稿または閲覧をした20歳以上の男女 | SNS利用者についての経験の質問として読む |
| 図表2の母数 | 全体N=520人 | 質問に対応する図表のNを付ける |
| 購入したことがある割合 | 28.7% | 知人・友人や有名人、よく閲覧している人等の投稿・写真をきっかけとした購入経験 |
消費者庁「令和4年版消費者白書」コラム「SNSに表示された広告閲覧時の反応とSNS上の広告をきっかけとしたトラブルや困った経験の有無について」の本文・図表2に基づき編集部作成。2026年11月5日取得。
この28.7%は、TikTok Shopの購入率ではありません。調査対象のサービス、時期、尋ねている経験が異なります。紹介動画を見た人数に掛けて注文数を予測したり、日本の買い手全体の購入率として説明したりする使い方はできません。
社内で使うなら、「SNSの投稿が購入のきっかけになる経験は、公的調査にも表れている」と説明する材料にします。そのうえで、自社の商品が紹介された際の行動は、実際の投稿と販売の記録で確かめます。過去の経験についての調査と、自社の実施後の記録を分けて扱うことが重要です。
また、この質問に含まれるのは、仕事として商品紹介を受ける発信者だけではありません。知人や友人の投稿も含まれています。数字を引用するときは、質問の対象を「クリエイターによるPR投稿だけ」に狭めず、白書が尋ねた内容を添えてください。
提案資料では、公的調査を載せた部分と、自社で実施する仕事の部分を分けます。調査の説明はSNSをきっかけにした経験の確認とし、自社の企画はどの商品を誰に紹介してもらうかを書きます。両者を分ければ、過去の調査がそのまま自社の販売予測になっていないことを読み手へ示せます。
TikTok自体の利用者の年代を知りたい場合は、公的調査で読むTikTokの年代別利用率を参照してください。利用しているという回答と、投稿をきっかけに購入したことがあるという回答も、別の質問です。異なる調査の割合を同じ分母としてつなげないようにします。
04紹介する人は、商品の意味を買い手へ伝える役割として選びます
商品をまだ知らない人に向けて紹介を頼むときは、誰がどんな説明をするかを考えます。発信者の言葉や見せ方を通じて、自分に関係する商品かを判断する材料が届くためです。単に知名度のある人へ渡すのではなく、自社が伝えたい商品の役割と、候補の紹介内容を照合します。
「誰が紹介しているか」を見る際は、肩書きだけを取り出しません。どのような使い方を扱っているか、近いカテゴリーの商品をどう説明しているかを確認します。買い手に伝える内容を考えたうえで、候補の紹介がその内容とつながるかを検討します。
| 紹介する人を考える視点 | 確認する材料 | 依頼へつなげる内容 |
|---|---|---|
| 買い手との関係 | 紹介を見ている人について確認できる情報 | 誰に商品の必要性を伝えるか |
| 使う場面の説明 | 近い商品の紹介内容や、使い方を伝える投稿 | 今回の商品で確かめて見せてほしい場面 |
| 説明の根拠 | 実物で確認する内容と、売り手が渡す資料 | 体験として話すことと仕様として伝えることの区別 |
| 販売の記録 | 商品紹介と、それに対応する販売の記録 | 紹介を頼む根拠と、実施後に確認する対象 |
| 商品ページとの対応 | 紹介する商品と、ページに載せた情報 | 買い手が後から詳しく確かめられる説明 |
紹介する人と仕事内容を照合する表(編集部作成)。
過去に売った記録は候補を考える材料になりますが、別の商品でも同じ結果になると決めるものではありません。商品の特徴と、今回届けたい人を合わせて確認します。候補の実績を、次の成果の約束として扱わず、なぜその人へ頼むかを説明する根拠として残します。
サンプルを使った紹介では、実際に見たことや試したことと、売り手が資料で伝える仕様を分けて整理します。商品を受け取っただけで何でも説明できるとは考えず、どの情報を確かめるかをそろえます。発信者の言葉で伝えることと、商品の事実を正しく伝えることを両立させるためです。
紹介する人が増えると、伝え方を検討する機会も増えます。一方で、商品の準備や投稿の確認も必要です。起用するメリットと必要な仕事をまとめて検討するなら、インフルエンサー起用のメリットと注意点を参照してください。人数だけを成果の根拠にしないことが大切です。
紹介を見た人が「この人の説明なら自分の使い方を考えられる」と感じるかは、候補の肩書きだけでは確かめられません。どんな疑問に答える内容かを読み、自社商品の紹介として合うかを検討します。選ぶ人の情報と、頼む仕事内容を一緒に扱うことが、売り手の準備になります。
社内で候補を挙げる際にも、「人気があるから」という説明だけで終わらせず、商品の何を伝える仕事として選んだかを書きます。近い商品の紹介で確認した点、今回の商品で確認したい点を分けておくと、依頼後の投稿を何と照合するかも定まります。
紹介の内容を確認するときは、発信者の表現をすべて同じにすることより、伝える商品の事実がそろっているかを見ます。別の人の言葉で説明しても、対象の商品と使い方が対応していれば、依頼との照合ができます。何を共通の情報として渡し、何を本人が確かめて説明するかを用意してください。
05売り手は商品ページ・サンプル・紹介する人の数を、一緒に準備します
紹介から買い物へ進めるための準備は、投稿だけでは終わりません。商品を知った後に読むページと、紹介のために商品を確かめる準備が必要です。さらに、依頼する人数に合わせて、商品の提供や投稿確認を扱える範囲を決めます。紹介する人だけを先に増やさず、関連する仕事をそろえます。
商品ページでは、紹介に使う商品と、掲載した内容が一致しているかを確認します。紹介で取り上げた特徴を、買い手がページで詳しく読めるようにします。商品の登録や画像・説明文の整え方は、商品ページの作り方を参照してください。
| そろえるもの | 紹介の前に確認すること | 対応させる記録 |
|---|---|---|
| 商品ページ | 紹介する商品・仕様・使い方の情報が合うか | 対象の商品と、そのページの参照先 |
| サンプル | 何を実物で確かめ、紹介に使うか | 渡した商品と、確認してもらう内容 |
| 紹介する人の数 | 商品提供と確認の仕事を扱えるか | 依頼した人と担当者の一覧 |
| 紹介の内容 | 誰に何を説明する仕事か | 依頼した内容と、公開された投稿の参照先 |
| 実施後の確認 | 投稿の実行と販売の結果を分けて読めるか | 投稿した人数、対象商品・期間付きの販売の記録 |
紹介と購入前の確認をつなぐ準備表(公式資料に基づき編集部作成)。
公式コラボ資料では、無料サンプルが、クリエイターの短い動画やLIVEで商品の紹介に使うものとして説明されています。サンプルを用意する際は、受け取る人が何を確かめるかを売り手側でも決めます。発送が済んだことだけで紹介の準備を完了にせず、伝える情報も合わせて渡します。
人数を考えるときは、商品の提供に加え、投稿内容を読む人や結果を受け取る人を挙げます。扱える仕事の範囲を確かめたうえで、紹介の機会を増やす方法を検討しましょう。人数を増やした分だけ売上が増えるという前提にせず、実際に紹介された内容と販売を見て判断します。
依頼を出した人と、商品を紹介する投稿を実際に確認できた人も分けて記録します。公式のコラボ資料には、招待を承諾した人数と、投稿した人数を確認する説明があります。声をかけたこと、承諾されたこと、紹介が投稿されたことを同じ状態にせず、どこまで実行できたかを残します。
販売の結果を見る際は、対象の商品と期間、記録の参照元をそろえます。ショップ全体の売上を、特定の紹介の売上として読み替えないようにします。どの紹介が確認でき、どの販売の情報があるかを対応させておくと、次の依頼を検討する材料になります。
記録がまだ届いていない場合も、紹介や販売がなかったことにはしません。投稿の参照先が足りないのか、商品の対応が分からないのかを分けて残します。空欄を推測で埋めず、追加で何を確かめるかを決めると、紹介の準備から結果を読むところまでを同じ企画として扱えます。
紹介と商品ページで伝えている内容が合わない場合は、何が違うかを先に整理します。対象の商品が違うのか、使う場面の説明が違うのかを確かめます。そのうえで、実物や商品情報へ戻って説明をそろえます。投稿とページを別々に完成させるだけでなく、同じ商品を確認する流れとして読むことが大切です。
06まとめ:紹介で知る入口と、詳しく確かめる場所の役割をそろえます
TikTok Shopの商品紹介を考える際は、買い手が商品名を知らない段階から、何をする物かを伝える流れを準備します。検索から始まる買い物との比較では、入口・比べ方・決め手になる材料を整理してください。紹介で知った後に、同じ商品の情報をページで確かめられることが重要です。
公的調査の購入経験は、SNSが入口になることを考える資料として読み、TikTok Shopの購入率へ置き換えません。自社の企画では、商品ページ、サンプル、紹介する人の準備をそろえ、実際の投稿と販売の記録で確認しましょう。誰へ何を頼むかを、商品を知った人に必要な情報から決めることが出発点です。
07よくある質問
「見て買う売り場」とは、商品の比較をしない買い物のことですか?
公的調査の28.7%を、紹介動画を見た人の購入率として使えますか?
令和4年版の白書にある数字は、2022年の調査として説明できますか?
紹介で見せる使い方と商品ページは、何を照合しますか?
想定していた買い手と違う人が紹介を見た場合は、どう読みますか?
紹介を依頼する人数を増やしたことだけで、販売の見込みを説明できますか?
LEAMの「クリエイターアサインパック」は、直近の売上の記録を確かめて選んだクリエイター複数名に、商品の紹介をまとめて依頼できるプランです。候補選び・依頼・進行の管理・投稿の確認まで当社が行います。商材やご予算に合うかどうかから、ご相談ください。
参考情報
- 消費者庁:令和4年版消費者白書のSNS広告・投稿と購入経験に関するコラム(2016年11月調査、本文・図表2)
- 同コラム図表2:投稿や写真をきっかけとした購入経験(全体N=520人、購入したことがある28.7%)
- TikTok Shop公式:アフィリエイトのコラボ機能の説明(コンテンツからの購入とサンプルの用途)
資料は2026年11月5日に取得しました。比較表と売り手の準備表は、公的・公式資料の説明と区別した編集部の提案です。