TikTokの利用者の年齢層|TikTok Shopの売り手向け
日本のTikTokは、若い年代だけが利用するサービスではありません。総務省の年代別利用率を読むと、商品を紹介する場として検討する年代の広がりを確かめられます。ただし、各年代でTikTokを利用する人の割合と、TikTok Shopで商品を買う人の割合は異なります。公的調査で利用の状況を把握したうえで、自社商品の買い手と、候補のクリエイターに集まる人の年代を別に確かめましょう。
- 日本の年代別利用率と、その調査対象・調査時期
- 利用率を、利用者の年齢構成や購入率と区別する読み方
- 商品の買い手とクリエイターのフォロワー・視聴者を照合する項目
01日本のTikTokの年代別利用率は、総務省の調査対象と時期を付けて読みます
この記事で使うのは、総務省情報通信政策研究所の「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」です。2026年11月5日に掲載一覧と報告書を確認し、この時点で一覧に掲載されている最新年度を参照しています。公表日は2026年6月26日です。調査した年と、結果を公表した年を分けて読んでください。
対象は、日本の13歳から79歳までの男女1,800人です。調査対象期間は2025年12月1日から12月7日で、訪問留置調査という、調査票を訪問先に置いて回答してもらう方法で行われました。性別と年齢の構成は、2025年1月の住民基本台帳の実勢比例です。TikTokのアカウントを持つ人だけを集めた調査ではありません。
利用率の表は、アンケートで「自分が利用している」と答えた人の割合を示します。報告書の定義では、普段の生活で利用することがある、という意味です。毎日使う人だけの割合でも、調査の対象期間に実際に見た人だけの割合でもありません。この定義を付けると、社内資料で数字が何を示すかを説明できます。
| 先に記録する項目 | 参照する調査の内容 | 売り手が読み違えないための確認 |
|---|---|---|
| 調査名・年度 | 令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 | 年度の違う利用率を同じ表に混ぜない |
| 調査対象 | 13歳から79歳までの男女1,800人 | 全年代という表記にも年齢の範囲がある |
| 調査対象期間 | 2025年12月1日〜12月7日 | 2026年の公表日と分けて記録する |
| 調査方法 | 訪問留置調査 | 自社の購入者一覧やアプリの全利用者データではない |
| 今回読む指標 | 普段の生活で利用することがある人の割合 | 利用の頻度や買い物の経験を表す数字へ置き換えない |
調査の前提(総務省の報告書「本調査の目的と概要」1〜2ページに基づき編集部作成)。
社内で「TikTokの年齢層」を調べる目的も先に決めましょう。自社が想定する年代に利用者がいるかを知りたいなら、年代別利用率が入口になります。一方で、どの商品が売れるか、どの発信者に頼むかは、さらに別の記録で確かめる内容です。表を読む段階と、個別の商品や候補を選ぶ段階を分けます。
元の報告書には、日記式調査による利用時間や行為者率も載っています。行為者率とは、調査対象の日にその行動をした人の割合です。この記事の利用率とは定義が違います。別の資料から数字を足すときは、同じ「利用」という言葉でも、質問と分母が一致するかを先に見てください。
02年代ごとの利用率は、原表の小数と母数をそろえて確認します
次の表は、報告書の表5-1-1「【令和7年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率」から、TikTokの行を抜き出したものです。年代と調査人数を添え、小数1桁の値をそのまま載せています。「約何割」という表現に丸め直していません。全年代と各年代の数値は、分母の範囲が異なります。
調査の10代は、対象の年齢範囲に合わせて13〜19歳です。20代以降も、それぞれの年代の調査対象者に対する割合として読みます。年代のラベルだけを抜き出して、自社の商品の購入対象や販売の条件と同じものにしないようにしましょう。公的調査の区分は、利用状況を説明するための区分です。
| 原表の年代 | 調査人数(N) | TikTokの利用率 |
|---|---|---|
| 全年代(13〜79歳) | 1,800人 | 36.7% |
| 10代(13〜19歳) | 140人 | 67.9% |
| 20代 | 218人 | 61.5% |
| 30代 | 235人 | 44.7% |
| 40代 | 298人 | 42.6% |
| 50代 | 338人 | 32.2% |
| 60代 | 274人 | 21.2% |
| 70代 | 297人 | 11.1% |
総務省情報通信政策研究所「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」81ページ、表5-1-1のTikTokの行と各年代のNを転記。2026年11月5日取得。値は原表のまま。
この表から読み取れるのは、調査で若い年代の利用率が高い一方、30代以降にも利用する人がいることです。「若者しか使っていない」という理解を、そのまま商品の検討の前提にする必要はありません。まず自社の想定する買い手の年代を表へ当てはめ、利用の状況を確認します。
ただし、利用率の高い年代を、自社商品が売れる年代の順位に置き換えることはできません。表は商品を紹介した際の購入を測っていないからです。利用率は商品を知ってもらう場を考えるための情報として使い、商品の選び方や候補選びには別の材料を足します。
また、年代ごとの調査人数は同じではありません。原表の割合は、それぞれの年代の対象者に対して計算されています。割合の列だけを足したり、各年代を同じ人数として計算し直したりすると、別の数字になります。引用する資料には、調査名、対象、年度と一緒にNを残してください。
社内の資料へ写す場合は、表の下の出典も一緒に残します。調査年度、報告書の表番号とページが分かれば、ほかの担当者が数字へ戻れます。見やすく並べ替える場合も、年齢の範囲と掲載値を保ち、元の値に独自の丸めを重ねないことが大切です。
たとえば、表の一部を切り取って特定の年代だけを説明するときも、その年代のNと、何の割合かを一緒に載せます。画像にした数字だけが社内で回ると、利用者の構成比として読まれることがあります。見出しを「年代別のTikTok利用率」とし、対象を添えた形で渡すと、説明の前提を残せます。
03利用率は各年代で使う人の割合で、購入率や利用者の年齢構成とは異なります
「10代の利用率が67.9%」という数字の分母は、この調査の10代の対象者です。TikTok利用者全体を分母にして、そこに10代がどれだけいるかを示したものではありません。前者は年代ごとの利用率、後者は利用者の年齢構成です。同じ年齢の話でも、答えている問いが違います。
同じ理由で、全年代の36.7%を「日本の人のその割合がTikTok Shopで購入している」とは説明できません。今回の質問はサービスの利用を尋ねたものです。商品のリンクを開いたか、購入したか、どのような商品を買ったかは、この表に載っていません。
| 区別する数字 | 分母・対象として読むもの | 答える問い |
|---|---|---|
| 年代別のTikTok利用率 | それぞれの年代の調査対象者 | その年代に、普段TikTokを利用する人がどれだけいるか |
| TikTok利用者の年齢構成 | TikTokを利用する人 | 利用する人の中に、各年代がどれだけいるか |
| 候補のフォロワーの年代 | その候補をフォローする人 | その候補に関心を持っている人の年代はどうか |
| 紹介を見る人の年代 | 対象の投稿やLIVEを見た人 | 実際の紹介が、どの年代に見られたか |
| 商品の購入者の年代 | 対象の商品を購入した人 | その商品を、どの年代が買ったか |
同じ年代の数字を読み分ける表(編集部作成)。公式画面にこの一覧のすべてが表示されるという意味ではありません。
たとえば、商品の企画書へ公的調査の利用率を載せるなら、「この年代にもTikTokを利用する人がいる」と説明できます。その後の企画では、商品の買い手に合う紹介ができるか、どんな内容で伝えるかを考えます。調査から確認できたことと、企画として確かめたいことを別々に書くと、根拠を追いやすくなります。
利用者の年代から、買い物の行動についてさらに知りたい場合は、TikTokで商品を買う行動の整理へ進んでください。この記事の表は、利用する人の割合の確認に使います。利用から購入へ進む途中の条件を、割合の大小だけで埋めないようにします。
社内で「この年代の利用率が低いから出せない」と判断する前にも、何を根拠に出店を検討しているかを確認しましょう。利用の状況は判断材料ですが、商品の説明を作れるか、販売後の対応を用意できるかも検討が必要です。売り手としての準備は、TikTok Shopに向く会社の条件で扱っています。
一方で、利用する人がいることを理由に、販売の目標が達成できると説明することも避けます。利用の調査、候補の情報、実際の紹介と販売にはそれぞれ確認する記録があります。別の記録を一つの数字にまとめず、どこまでが分かった内容かを示すことが、年代の情報を使うときの基本です。
数字を受け取った担当者が確認したいのは、単に割合が大きいか小さいかだけではありません。対象に自社の買い手が含まれるか、商品の情報を伝える場を考えられるかが検討の目的です。表を引用した後に、次に調べる候補の情報を明記すると、公的調査を販売結果の代わりにせずに使えます。
04商品の買い手と紹介を見る人の年代を、同じ意味の情報で照合します
公的調査を読んだ後は、自社が売りたい商品へ戻ります。まず、想定する買い手の年代を、誰が何のために購入する商品なのかと一緒に書きます。すでに販売している商品なら、手元で確認できる購入者の情報と、企画段階の想定を分けて残してください。想定を実績と同じ扱いにしないためです。
使う人と買う人が異なる商品では、その違いも先に書きます。紹介を通じて誰に判断してほしいかを決めれば、候補の発信内容を読む視点が定まります。商品の利用者の年代だけを見て候補を絞るより、購入を検討する人に何を伝えるかまで整理できます。
| 照合する項目 | 自社商品について残すこと | 候補について確かめること |
|---|---|---|
| 買う人 | 想定する購入者の年代と、想定・実績の区別 | その人に向けた紹介として内容が合うか |
| 使う人 | 購入者自身が使うか、別の人に渡すか | 使う場面をどのように説明しているか |
| 関心を持つ人 | 買う前に知りたいこと、気になる使い方 | フォロワーの年代と発信内容を対応させられるか |
| 実際に見る人 | 今回紹介する商品と、想定する紹介内容 | 対象となる投稿やLIVEの視聴者について、何が確認できるか |
| 販売の記録 | 確かめたい商品と、結果を見る期間 | 近い商品の紹介と販売の記録を確認できるか |
買い手と紹介する相手を照合する項目(編集部作成)。
候補を読むときは、発信者本人の年齢だけで相手を決めないようにします。本人の年代と、その人を見ている人の年代は別の情報です。同じ年代の発信者だから買い手も同じ、という前提を置かず、対象となる人について確認できる資料へ戻ります。
また、KOLやKOCなどの呼び名も、見ている人の年代を示すものではありません。発信者の立場を整理する言葉と、フォロワーや視聴者の情報を分けて使いましょう。呼び名が混在している場合は、KOL・KOCと発信者の種類の整理を参照してください。
候補の紹介内容を確認する際は、同じカテゴリーの商品をどのような場面で伝えているかを読みます。年代が合っているという理由だけで、商品の説明が任せられると決めないことが大切です。商品の特徴を伝える内容と、紹介に対応する販売の記録を合わせて、依頼を検討する材料にします。
LIVEを使う場合の配信時間や視聴者の見方は、TikTok Shopのライブ視聴者と時間帯の考え方で確認できます。公的調査の利用率だけで、個別の配信の視聴者や買う時間を決めず、実際の紹介に対応する情報を使って検討してください。
社内で候補を比較する表には、年代の数字だけでなく、その数字が誰についての情報かを書く欄を用意します。フォロワーの情報ならそのように記し、投稿を見た人の情報なら対象となる投稿を添えます。資料の取り方が違う候補を、同じ意味の割合として比べないようにするためです。
買い手の年代がまだ仮の想定なら、その状態を候補への依頼にも引き継ぎます。商品を誰へ届けたいかという希望と、実際にその人が見ているという確認済みの情報を分けます。候補から資料を受け取った後に、想定と合うところ、追加で確認したいところを記すと、年代だけを理由に採否を急がずに検討できます。
05候補ごとの年代は、公式で確認できる対象と範囲を分けて記録します
2026年11月5日に取得した日本語のTikTok Shop公式コラボ資料には、「Follower Age(フォロワーの年齢)」という絞り込み項目があります。無料サンプルのリクエストを絞り込む説明の中で、年齢範囲を使ってクリエイターを絞り込む機能として記載されています。ここで扱っているのは、フォロワーの年齢です。
この説明を、紹介を見た人や商品を買った人の年代まで確認できる機能へ広げないようにします。フォローしている人についての情報と、個別の投稿を見た人についての情報は別です。候補が持つ資料を確認する際にも、画面の項目名と対象を見てから、比較する表へ移しましょう。
| 候補ごとに残す欄 | 記録する内容 | 不足がある場合の扱い |
|---|---|---|
| 参照元 | 公式画面・本人が共有した資料など、確認した場所 | 出どころが分からなければ追加確認する |
| 年代の対象 | フォロワー、投稿を見た人など、その数字の対象 | 対象が不明な割合は、ほかの候補と同列にしない |
| 確認した日・対象期間 | いつ見た情報か、どの期間の情報か | 一時点の記録と期間をまとめた記録を分ける |
| 対象の投稿やLIVE | 個別の紹介に関する資料なら、その参照先 | 候補全体の情報と混ぜずに残す |
| 年齢区分 | 画面や資料にある区分をそのまま記録 | 公的調査の区分へ無理に割り振らない |
| 次に確かめること | 商品の買い手との対応を判断するために不足する情報 | 未確認をゼロや不一致に置き換えない |
候補の年代を確認する記録の型(公式資料に基づき編集部作成)。利用できる機能・表示項目は、日本向けの公式情報と実際の画面で確認してください。
資料を依頼するときは、「視聴者の年代を教えてください」だけで済ませず、何の商品紹介を検討しているかを伝えます。そのうえで、共有された数字がフォロワーなのか、対象の投稿を見た人なのかを確認します。分母がそろわなければ、割合の高い順に候補を並べる根拠にはしません。
対象期間も合わせて読みます。候補が直近にどのような商品を紹介しているかを確認し、その紹介に対応する資料かを確かめます。情報を取得した日だけが新しくても、記録の対象となる紹介が異なる場合があります。確認日と対象期間を分けて書くと、何が新しい情報かを読み分けられます。
年齢の区分が公的調査と違う場合は、元の区分を保って記録します。調査の年代へ数字を配り直すと、手元にない内訳を作ることになります。候補の資料は候補の対象として、公的調査は調査の対象として読み、自社の買い手について何が判断できるかを文章で補ってください。
確認できない項目があることと、対象の人がいないことも別です。資料がない段階では、何が足りず、どこから確認できるかを残します。数字を埋めるために別のサービス全体の割合を代入せず、その候補について確かめられた範囲で判断します。
確認の結果は、元の資料へ戻れる形で保管します。候補の名前と割合だけの一覧より、参照元と対象が分かる一覧の方が、担当者が替わった際も判断の理由を読み返せます。あとから別の期間の情報を受け取った場合も、前の記録を新しい情報として扱わず、何を確認し直したかが分かるように残しましょう。
市場全体の動向から出店を検討する場合は、TikTok Shop市場の動向の整理も参照してください。年代別利用率は、サービスを利用する人についての情報です。市場の動きや自社の準備、候補ごとの資料を、それぞれの役割に合わせて使うことが重要です。
06まとめ:公的な利用率から入り、商品と候補ごとの情報で年代を確かめます
総務省の年代別利用率には、若い年代以外の利用も表れています。利用者がいるかを調べる入口として、調査名・年度・対象・母数を付けて表を使ってください。原表の値を保ち、利用者全体の年齢構成やTikTok Shopの購入率へ読み替えないことが大切です。
商品を選び、紹介を依頼する段階では、自社商品の買い手の年代と、候補のフォロワー・視聴者の情報を照合します。公式で確認できる対象と、別に確かめる情報を分けて記録しましょう。サービス全体の利用率から、個別の候補へそのまま結論を移さないことが、年代を使った候補選びの出発点です。
07よくある質問
「10代の利用率67.9%」は、TikTok利用者の67.9%が10代という意味ですか?
調査の公表年と調査年度が違う場合、どちらを出典に書きますか?
表の「全年代」には、すべての年齢の人が含まれますか?
年代別の利用率があれば、その年代に向けた商品の販売を決められますか?
公式にあるフォロワーの年齢を、視聴者の年代として報告してもよいですか?
候補の年齢区分が総務省の表と違う場合、年代別に計算し直しますか?
LEAMの「クリエイターアサインパック」は、直近の売上の記録を確かめて選んだクリエイター複数名に、商品の紹介をまとめて依頼できるプランです。候補選び・依頼・進行の管理・投稿の確認まで当社が行います。商材やご予算に合うかどうかから、ご相談ください。
参考情報
- 総務省情報通信政策研究所:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査の掲載一覧
- 令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(調査対象・定義:1〜2ページ、年代別利用率:81ページ表5-1-1)
- 総務省:同報告書の公表(2026年6月26日)
- TikTok Shop公式:アフィリエイトのコラボ機能の説明(フォロワーの年齢による絞り込み)
資料は2026年11月5日に取得しました。総務省の表は掲載値と対象人数を転記し、商品の買い手と候補の情報を照合する表は編集部の提案として作成しています。