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TikTok ShopのLIVEオークション(カウントダウン入札)|始め方・利用条件・落札後の決済

執筆:株式会社LEAM 編集部
TikTok ShopのLIVEオークション(カウントダウン入札)の全体像(LEAM作成)

TikTok ShopのLIVEオークションは、LIVE配信中にカウントダウンタイマーを出し、視聴者がリアルタイムで入札していく販売機能です。公式ヘルプではカウントダウン入札とも呼ばれ、ユニークな商品や需要の高い商品、コレクションアイテムに向くと案内されています。一方で使えるアカウントには条件があり、開始後は設定を変更できず、落札は原則キャンセルできません。公式ヘルプと2026年4月1日更新の利用規約に書かれている範囲で、条件・準備・当日の設定・落札後の決済までを整理します。

▼ この記事でわかること
  • LIVEオークションを使えるセラー・クリエイターの条件
  • 通常の出品と一時的なオークションの使い分け
  • 入札上げ幅・上限入札・落札後15分のルール
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利用条件の充足状況、出品形態の選び方、当日の役割分担までを伺い、まず何から着手するかを整理します。オークションより先に直したほうがよい点があれば、そこからお伝えします。

01LIVEオークションは、LIVE中のカウントダウン入札で1点ずつ売る機能

LIVEオークションは、LIVE配信中に期間限定のオークションを開き、購入者がカウントダウンタイマーに合わせてリアルタイムで入札していく機能です。公式ヘルプは、緊迫感が生まれてエンゲージメントも高まるとし、ユニークな商品や需要の高い商品、コレクションアイテムに最適だと案内しています。

最初に押さえるべきは、売買契約が成立するのは販売者と購入者の間だけだという点です。販売者向けの利用規約は、TikTokはライブオークション機能を通じて成立するいかなる契約の当事者にもならず、関与は機能の提供に限定されると明記しています。参加者向けの規約も、TikTokはオークション主催者ではなく、商品に関するすべての請求は販売者に対して行うものとしています。配信で何を言ったかが、そのまま自社の責任になります。

項目公式に書かれている内容
1回で売れる数1つのオークションで販売できるのは1点のみ。同時に実行できるオークションも1件に限られる
同じ商品を複数売るとき同一商品の複数数量は、それぞれ個別にオークションを実施する
最低落札価格リザーブ価格は設定できない。最終入札額に関わらず最高額入札者に販売する
入札の上限各商品あたり500,000円。到達すると、最初に当該入札を行った購入者が自動的に最高額入札者になる
開始価格の上限500,000円以下で設定する
終了のしかたオークションはタイマー終了時に必ず終了しなければならない

LIVEオークションの基本ルール(公式ヘルプおよび利用規約の記載を整理)

「最低落札価格を設定できない」は運用に直接効いてきます。開始価格がそのまま「この金額で売り切ってもよい」という表明になるからです。一時出品の手順では低めの入札開始額が推奨されていますが、必須ではないとも書かれています(配信そのものの組み立てはライブコマース入門)。

オークション1回は、この6つで進む① 出品を用意する通常の出品か一時出品か入札開始価格を入れる② キューに入れるこの時点では視聴者の買い物バッグに出ない③ 設定する開始価格・時間入札モードを選ぶ④ 開始する自動でピン留めされる以後は編集も削除も不可⑤ 落札が決まる最高額入札者に販売注文は自動で作られる⑥ 決済される最大15分で締め切り未完了なら自動キャンセル変えられるのは③まで。判断は配信前に終わらせる
図1:変えられるのは開始前まで(LEAM作成)

02使える条件は、セラーとクリエイターで別々に決まっている

まず提供時期です。コンテンツポリシーの「オークション&カウントダウン入札機能」に、4月8日からすべてのセラーに提供されると記載があります(年の記載はありません/販売者・参加者の利用規約はいずれも2026年4月1日更新)。それ以前は、一部の条件を満たした一部の招待されたセラーのみが本機能を利用できる、と書かれています。自社で提供済みかどうかは、§03のとおりセラーセンター>商品>商品管理に「オークション商品」のスイッチが出ているかで判断できます(これは公式が示す提供可否の確認方法ではなく、当社の運用上の見分け方です)。

そのうえで、利用要件がセラーとクリエイターに分けて定められています。どちらも日々の運用の結果で決まる指標を含みます。

対象公式ヘルプに書かれている利用要件
セラーショップのスタートアップ期間を終了していること
セラー注文に関する低評価率(ONRR)を0.7%未満に維持していること
セラー重大な知的財産権の侵害がないこと
セラーリスクの高い行為を回避していること
クリエイター対象となる出品者の公式クリエイターおよび/またはマーケティングアカウントであること
クリエイタークリエイター健全性評価スコア(CHR)を150以上に維持していること
クリエイター重大な知的財産権の侵害がないこと
クリエイター重大なコンテンツ違反がないこと

カウントダウン入札機能の利用要件(コンテンツポリシーの記載を整理)

セラー側の4つのうち、日々の運用で動くのは注文に関する低評価率(ONRR)です。物流・サービス指標と同じくセラーセンターの「アカウントの健全性」画面に出るので、配信を決める前にここを開いて0.7%未満かを確かめてください。指標の定義と数値は画面の表示を正とします(指標の見方はアカウント停止の記事)。スタートアップ期間の終了条件(日数や件数)は、コンテンツポリシーには書かれていません。

クリエイター側のCHR 150以上は、数字だけ見ると判断しづらい要件です。公式のクリエイター健全性評価はスコアが0〜1,000で、新規クリエイターは200から始まり、200以上が健全、151〜199が改善が必要、1〜150がリスクありとされています。つまり150は「リスクありの帯を抜けている」水準で、新規クリエイターであれば初期値200で満たしています。逆にここを割っているCRは、すでに減点が積み上がっている状態だと読めます(スコアの仕組みはクリエイター向けの記事)。

要件は満たせば終わりではありません。コンテンツポリシーは、要件を満たさなくなった場合に本機能へのアクセスが取り消される可能性があること、TikTok Shopがいつでもアクセスを取り消す権利を有することを明記しています。

販売者向けの利用規約には、これとは別に参加資格が4つあります。TikTok Shopにおいて良好な状態を維持していること、未解決の違反が存在しないこと、セラーセンターアカウントの残高が正常であり支払またはパフォーマンスに関する問題がないこと、その他TikTokが随時定める要件を満たすことです(アカウント停止の理由と復旧)。買う側にも資格があり、参加者向けの規約は、有効な支払方法および配送先住所の登録、18歳以上であること、TikTok上で良好な利用状況(good standing)にあることを挙げています。ライブオークションは対象国(例として日本)でのみ利用可能です。

⚠️ 使えるかどうかは、配信当日より前に決まっている

低評価率やクリエイター健全性評価スコアは、当日に上げられる数字ではありません。企画の起点を「何を売るか」ではなく「いま要件を満たしているか」に置いてください。

03出品の準備は、通常の出品と一時的なオークションを使い分ける

商品をオークションにかけるには、事前にセラーセンターで 商品 > 商品管理 に進み、商品ごとに「オークション商品」スイッチをオンにします。一括アップロードのExcelシートでも指定できます。オークション対象の商品に定価はなく、代わりに入札開始価格を設定します。規約でも、出品手続の際に「Auction」として指定し、開始入札価格を設定し、システム上で指定された選択肢からオークション時間を選択することが販売者の責任とされています。

もう一つの入口が「一時的なオークション」です。LIVEマネージャーのオークションタブから +追加 → 一時的なオークションを追加する と進むと、その場で出品を作れます。ただしTikTok Shopのショップとは同期されず、オークションセッションが終了すると出品は完全に削除されます。1件の出品に販売可能な合計数量を入れておくと、ラウンドが変わっても同じ商品リンクを使い続けられ、成立するたびに在庫が1つずつ減ります。売れた番号は使用済みとなり、売れなかった番号はそのまま次のラウンドでも販売可能です。1つの一時出品で最大1,000回まで実施でき、番号はセッションをまたいで自動的に連番管理されます。

観点通常の出品一時出品
LIVEが終わった後出品はLIVEが終了した後も残るLIVEセッションが終了すると自動的に削除される
在庫通常の商品在庫通常の商品在庫とは別管理で、同期されない
向く商品一般的かつ補充可能で、日常的に販売するSKU一点物のオークション商品、一点物の高級品、トレーディングカード、特別セット、在庫処分品、数量限定商品
購入できるタイミング公式ヘルプに記載なしLIVEオークション中のみ
審査にかかる時間公式ヘルプに記載なし通常は20〜30秒程度で、長くても2分ほど(公式ヘルプのFAQ。同じ資料の本文には「数分で完了します」という記載もある)
使えるセラーすべてのセラーが利用可能

通常の出品と一時出品の使い分け(公式ヘルプの記載を整理)

大量の在庫は一括アップロードで登録します。LIVEマネージャー → LIVEコンソール → オークションタブ → +追加 → 一時出品 → 一括アップロード と進むとカテゴリーごとにテンプレートが生成され、最大500行・5MBまでのファイルをアップロードできます。システムが未入力項目や規約違反を確認し、成功件数と失敗件数を表示します。商品画像が必要なカテゴリーでは、メディアセンターで画像をアップロードし、生成されたURLを貼り付けます。

⚠️ タイトルの付け方は、公式ヘルプの中に2つの記載がある

よくある質問には「タイトルには、その商品がオークション用かつLIVE用であることを必ず記載してください」とあります。一方、アプリで一時出品を作る手順には「一時出品の商品名を入力する際に、『入札』や『オークション』に関連する語句を使用すると、審査を通過しません」と書かれています。どちらも公式ヘルプの記載です。実際の審査結果を見ながら文言を決め、却下されたときに何を変えたかを記録に残してください。

バリエーションを追加すると、バリエーションごとに入札開始価格と在庫数を設定でき、LIVEコンソールでオークションにかけたいSKUを選べます。一時出品でカテゴリを選ぶときは、すべての商品が同じカテゴリーに属している必要があります(ブランドは異なっていてもかまいませんが、重量や寸法が大きく異なる場合は出品を分けます)。重量や寸法を正確に設定することで予期しない配送収支のマイナスを防げるとも案内されています(発送ルールと出荷期限)。オークション商品は専用のモデレーション手続きの対象で、ポリシー違反・オークション制限カテゴリー商品・出品情報の問題があると却下されることがあります(禁止商品・制限商品ガイド)。

04LIVE前に決めるのは、開始価格・オークション時間・入札モードの3つ

キューに商品を追加しただけでは、視聴者には何も見えません。公式ヘルプは、キューに追加されても視聴者のメインのショッピングバッグには表示されず、オークション商品が視聴者に表示されるのは、その商品のオークションが始まったときだと明記しています。事前の期待づくりは、LIVEイベントの予告と配信中の説明で作ることになります。LIVEイベントは、LIVEと動画 > LIVE販売 からLIVEマネージャーにログインし、TikTokアカウントがセラーセンターに連携されていることを確認したうえで、配信前に作成しておきます。

配信当日は、LIVEコンソールにログインしてLIVEセッションを開始し、オークションタブを開きます。ここがオークションの管理画面です。[+商品を追加]を押すと、§03でスイッチを入れた商品の一覧が出るので、その配信で扱う商品を選んで[追加]でキューに入れます。検索バーで絞り込むこともできます。

キュー内の商品の横にある鉛筆アイコンから設定パネルを開き、開始前に次の3つを決めます。

  1. 開始価格を決める

    デフォルトはセラーセンターで設定した価格で、ここで編集できます。500,000円以下で設定します。

  2. オークション期間を決める

    デフォルトは30秒です。1分または2分も選べますが、公式ヘルプは盛り上げるには短い時間(30秒)を推奨しています。

  3. 入札モードを選ぶ

    時間制オークションはカウントダウンがゼロで終了します。延長入札は、最後の10秒間の入札でタイマーが10秒にリセットされ、入札がなくなるまで繰り返されます。なお、一時出品の「延長オークション」は仕様が違い、終了直前の入札で設定した制限時間(最大5分)まで残り時間が戻ります。台本に秒数を書くときは、どちらの出品を使うかで変わる点に注意してください。

設定が終わったら、キュー内の商品の横にある開始ボタンを押します。押した時点で商品が視聴者全員の画面に自動でピン留めされ、カウントダウンが始まります。始まってしまうとピン留めは解除できず、時間・入札価格・オークションの構造も変更できません(販売者利用規約)。プレビューを見せたいときは、開始前にピン留めしておきます。

比べる点固定オークション(Fixed Auction)延長オークション(Extended Auction)
ヘルプでの呼び方時間制オークション延長入札
タイマーの扱いカウントダウンは最終的なもので、ゼロになった時点で入札は終了する。追加時間は付与されない終了直前に入札が行われた場合、入札のたびにタイマーが自動的に延長される
延長の長さ通常の出品:最後の10秒間に入札が入るとタイマーが10秒にリセットされ、入札が止まるまで繰り返される。
一時出品:終了直前に入札が入ると、設定した制限時間(最大5分)まで残り時間が戻る。「強制終了」をオンにすると戻らない。

販売者利用規約は「延長の長さは販売者が設定し、画面上に表示される」としており、どちらの形かは配信前に画面で確かめる
狙い公式ヘルプに記載なし需要の高い商品の最終価格を最大化しやすくしたいとき
告知の責任延長形式で実施されるかどうかを参加者に通知する責任は販売者にある各延長の時間についても、参加者に通知する責任は販売者にある

2つのオークション形式(利用規約および公式ヘルプの記載を整理)

固定オークションゼロになった時点で入札は終了追加時間は付与されない延長オークション終了直前の入札のたびに戻る戻る長さは販売者が設定するどちらで実施するか、延長が何秒かを参加者に伝える責任は販売者にある
図2:タイマーが戻るかどうかで、進行の作り方が変わる(LEAM作成)

一時出品では制限時間の選択肢が異なり、公式ヘルプの手順には最大5分まで設定できると書かれています。「延長オークション」を選ぶと終了直前の入札で残り時間が設定した時間まで戻り、強制終了をオンにすると制限時間はリセットされません。

ここから先は取り返しがつきません。オークションが始まってしまうとピン留め解除はできず、オークション中の商品を編集したり削除したりすることもできません。規約も、開始後に時間、入札価格、オークション構造等の条件を変更または修正することはできないと定めています。開始前であればピン留めして視聴者にプレビューできます(カウントダウン中に何を話すかはLIVEの台本テンプレート)。

05入札の上げ幅は価格帯ごとに固定され、上限入札は自動で競り上がる

入札は好きな金額で入れられるわけではありません。商品の現在の入札価格に基づいて、あらかじめ定められた固定の入札上げ幅が適用されます。手動で入札するか上限入札(自動入札)を設定すると、現在の最高入札額に対応する上げ幅を加算した金額が、次の有効な入札額として自動的に算出されます。

現在の価格帯(円)固定の入札上げ幅(円)
0〜3,000100
3,001〜10,000200
10,001〜30,000500
30,001〜80,0001,000
80,001〜150,0002,000
150,001〜250,0005,000
250,001〜500,00010,000

価格帯ごとの固定の入札上げ幅(公式ヘルプの表)

この表は、開始価格の置き方を左右します。3,000円までは100円刻みですが、30,001円からは1,000円刻みになります。低い開始価格から始めれば入札に参加できる人は増える一方、目標にしたい価格帯まで競り上がるのに必要な入札回数も増えます。

上げ幅が固定されているので、必要な入札回数は表から計算できます(以下は当社の計算で、公式の記載ではありません)。開始3,000円で10,000円まで競り上げるなら200円刻みで35回開始1,000円で30,000円を狙うなら、100円×20回+200円×35回+500円×40回で95回が必要です。期間のデフォルトは30秒なので、95回の入札が30秒に収まることはまずありません。低い開始価格で高い着地を狙うなら、延長入札を前提にするか、開始価格そのものを目標に近づける必要があります。どの価格帯で競らせたいのかを先に決めてください。

上限入札(自動入札)は、購入者が支払う意思のある最高価格をあらかじめ入れておく仕組みです。入力すると、システムが購入者の代理として、入札上げ幅ルールを遵守し、かつ指定された上限額までの範囲で、最高入札者であり続けるために必要な最低額に限り入札を行います。参加者向けの規約はこれをMax Bidと呼び、他の入札者のMax Bidが上回れば自動的に上回られること、逆に自分が上回っていれば相手のMax Bidに固定増分を加えた金額で自動入札されることを説明しています。この自動入札は、手動で入札した場合と同等の法的効力を持ちます。入札は撤回できず、500,000円の入札が行われた場合は、最初に当該入札を行った購入者が即座に落札します。

💡 「入札できない」と言われたときに見る3点

入札の前に、購入者は有効な配送先住所と、クレジット/デビットカード(CCDC)またはApple Payを登録しておく必要があります。初めて入札するユーザーは、事前にオークションの利用規約に同意する必要があります。この3点を読み上げられる短い文を用意しておくと、配信が止まりません。

06落札後は注文が自動で作られ、支払いは最大15分で締め切られる

タイマーが終了すると、その先は自動で進みます。落札者がいる場合は、匿名化された落札者のユーザー名と最終落札額の通知が表示され、注文は自動で作成されます。落札された商品は「販売された商品」タブに移動し、そこで支払いステータスを確認できます(この画面から削除はできません)。落札者のカードまたはApple Payには最終的な入札金額が自動で請求され、別途の決済手続きは不要です。

タイミング起きること
タイマー終了最終落札価格で最高額入札者に販売される。この時点で販売者と購入者との間に売買契約が成立する
直後注文が自動的に作成され、商品の支払い処理が直ちに実行される
最大15分LIVEコンソールの販売済み商品一覧に表示されるカウントダウンタイマーで通知される時間内に支払いが完了しない場合、注文は自動的にキャンセルされる
支払いに失敗したとき販売者に通知が届く。落札者には支払い方法を更新する15分間の猶予時間が与えられ、当該商品の在庫数は減少しない
キャンセルされた後同一LIVEセッション内で当該商品を再度オークションに出品できる。即座に、または落札者の猶予時間終了後に再実施できる

落札後に起きること(公式ヘルプおよび販売者利用規約の記載を整理)

落札した瞬間から、時計が動き出す注文が自動で作られる支払い処理は直ちに実行通知される時間内(最大15分)支払いが完了した落札のキャンセルはできない完了しなかった在庫は減らず、同じLIVEで再出品できる
図3:15分を過ぎると、注文は自動でキャンセルされる(LEAM作成)

一時出品では、この15分が番号の進み方にも表れます。オークション#5を開始して入札がなければ、以降のラウンドでも番号は#5のままです。#5が落札されても15分以内に支払いが完了しなかった場合、次の番号は#6になります。入札が1件もなければ「入札なしでオークション終了」と表示され、設定を編集してから(たとえば開始価格を下げて)再実施することも、キューから削除することもできます。

落札そのものは取り消せません。公式ヘルプは、落札者は落札をキャンセルできないと明記しています。通常の購入では1時間の無料キャンセル期間がありますが、オークション商品では適用外で、落札は落札時点で確定します。ただし、セラーがフルフィルメントの所要時間基準を満たせなかった場合は例外とされています。返品・返金は通常のキャンセル・返品・返金ポリシーが適用され、規約は適用法令に基づく購入者の取消権・撤回権を制限しないとしています(返品・返金ルールと対応フロー)。

決済でつまずくのは、入札前と落札後の2か所

カードの登録方法をまとめた公式ヘルプは、購入者がつまずく場面を2つに分けています。1つ目は、入札しようとした時点で支払い方法と住所がない場合です。「入札」をタップすると追加を求める画面が表示され、初めて入札するときは利用規約に同意してから配送先住所とお支払い方法を登録します。カードの確認が必要ならカード裏面のCVV/CVCセキュリティコードを、カード発行会社による本人確認が必要ならメールアドレスに届いた認証コードを入力します。設定を完了しないと入札に参加できません。

2つ目は、落札済みだが初回の支払いが失敗している場合で、公式ヘルプはこれを「重要で、かつ発生しやすい状況」としています。引き落とし失敗、認証未完了、お支払い方法が使えないなどの理由で、注文が「支払い待ち」になることがあります。販売者から購入者に、プロフィールページの「自分の注文」から該当の注文を探し、「支払いまたは編集」から再度お支払いを完了するよう案内できます。放置すると時間切れでキャンセルになる可能性があり、参加者向けの規約は、支払いが処理できない場合に今後の参加が制限されることがあるとも定めています。

配送では、日本のオークション商品の注文に専用の一括配送ロジックが適用され、同じ購入者の複数の商品を一括配送できるため配送料が安くなる場合があります。注文一覧と注文詳細には購入者のニックネームが表示され、検索や並べ替えができます。梱包リストは販売者SKUの番号/アルファベット順に並びます。支払い状況は LIVE管理 > オークション > 販売された商品 タブで確認します(手残りの計算は手数料とカテゴリー別料率)。

07規約が禁じていることと、販売者が負う責任を先に読む

LIVEオークションは、機能の使い方より先に規約を読んだほうが安全な領域です。コンテンツポリシーは、LIVE配信内での入札行為はすべてTikTokのカウントダウン入札機能を使用して行わなければならず、この機能を使用せずに行われるオークションおよび関連する一切の活動は禁止だと定めています。機能の不正利用も禁止事項です。コメント欄で価格を競わせる、配信の外で価格交渉をするといった運用は、この一文に触れます。

禁止されている行為どの文書に書かれているか
カウントダウン入札機能を使わないオークションと関連活動、機能の不正利用コンテンツポリシー
サクラ入札(自分が出品した商品への入札、他者と共謀した価格の不当な引き上げ)販売者利用規約・参加者利用規約
自動入札ツールやボットの使用、代理人・外部の自動化プロセスによる参加販売者利用規約・参加者利用規約
商品をギャンブルと関連付ける広告・宣伝・表示(サイコロやルーレット等の用語や画像、「賭け」「運試し」「宝くじ」等の表現)販売者利用規約
リザーブ価格(最低落札価格)の設定販売者利用規約
プラットフォーム外での取引の誘導・推奨・受領(外部メッセージングアプリ、オフラインの手段、チェックアウトの回避)販売者利用規約
適用法令上必要な許認可を取得せずに、第三者に対してオークションサービスを提供すること販売者利用規約

オークションで禁止されている行為(各利用規約とコンテンツポリシーの記載を整理)

販売者が負う責任も明文です。参加者に完全かつ正確で誤解を招かない商品情報を提供すること、消費者保護法および広告関連法に基づく表示義務を含む法令・規制要件を遵守すること、その遵守を証明する適切な記録を保持すること。一時出品のような簡易的または迅速な出品機能を利用する場合であっても、この責任は変わらないと規約は明記しています。有効な入札者が確定した後は注文を履行する義務があり、開催と販売に必要な許認可は販売者が自らの責任で取得します。

マーケティングアカウントで運営する場合は、紐づく販売者から、代表して商品掲載・オークションパラメータの設定・配信中のやり取りを行う完全な権限を付与されていることを表明・保証する形になります。アカウント側の違反により販売者に執行措置が講じられる場合があり、その場合でも販売者が完全に責任を負います(ライブコマース代行の使い方)。

TikTokは、技術的障害または不正行為の疑いがある場合にオークションを取消し、または再実施する権利を留保しています。違反により取消された場合は将来の参加が制限され、ペナルティが適用されることもあります。また参加により、音声・映像・商品説明を含むLIVEコンテンツを記録、保存、複製、再生することがあることに同意する形になり、紛争解決等の目的で購入者に一部へのアクセスや再生を認める場合があるとされています。配信中の言い回しは、後から参照されうる記録だという前提で設計してください。

サプライズセットは、機能の提供と表現のルールが別に書かれている

厳選された賞品プールへの参加権をかけて入札者が競い合う機能も案内されています。落札者は賞品プールからランダムに選ばれた商品を受け取ります。現在は一部の販売者のみが利用でき、PC版のLIVE Managerで設定します。1セットに追加できる商品は500点まで、入札上限価格は100,000円です。公式ヘルプは、リアルタイムの当選確率を確認するよう購入者に促すことと、賞品プールに残っている商品の最低価格を事前に開示することを勧めています。一方で販売者向けの規約は、商品が直接的または間接的にギャンブルと関連付けられる表現を禁じています。機能として提供されていることと、どう見せてよいかは別の条文で決まっています。

08当日の運用は、配信前・配信中・配信後の3か所に分けて決める

ここまでの公式の記載を、配信の進行に並べ替えます。以下は当社が実務で使っている整理で、公式ヘルプの記載そのものではありません。判断が必要になる場所を、配信前にすべて前倒しするのが狙いです。

確認ポイントできている状態次のアクション
利用条件低評価率・健全性評価スコア・未解決の違反・アカウント残高を前週に確認している数値が落ちたら配信を止める基準を、担当者が見る場所に書く
出品形態通常の出品と一時出品のどちらで出すかを商品ごとに決めている一点物は一時出品、補充できるSKUは通常の出品に寄せる
開始価格「この金額で売り切ってよい」と言い切れる金額になっている最低落札価格は設定できないので、下限は開始価格で表現する
時間と入札モード30秒・1分・2分と延長の有無を商品ごとに決めてある開始後は変更できないので、キューに入れる前に確定させる
延長の告知延長の有無と長さを、口頭と画面の両方で伝えている通知の責任は販売者にあるので、台本の固定文にする
入札できない人への案内支払い方法・配送先住所・規約同意の3点を案内できる配信中に読み上げる短い文を用意しておく
落札後の15分支払い待ちの注文に気づける担当が配信中にいる「自分の注文」から再度支払う導線を案内する文を作る
再実施の判断入札なし・支払い未完了のときの対応が決まっている開始価格を下げるか、キューから外すかを商品ごとに決める
記録配信中に説明した商品情報を後から確認できる台本・商品説明・出品情報をセットで保管する

実務導入ワークシート(LEAM作成)

一時出品の番号は、ピッキングと梱包の順番に直結する

一時出品の番号は、商品が売れると使用済みになり、売れなければ次のラウンドでも販売可能なまま残ります。公式ヘルプはこれを、ピッキングやラベル貼付のフルフィルメント作業がしやすくなる仕組みとして説明しています。梱包リストが販売者SKUの番号/アルファベット順に並ぶことと合わせると、配信中の番号の呼び方をそのまま出荷作業の順番にできます。読み上げる担当と梱包リストを見る担当の言い方を先に揃えておくと、照合の手戻りが減ります。

入札が入らなかったときの判断は、配信前に決めておく

入札なしで終わったオークションは、設定を編集してから再実施できます。公式ヘルプは編集の例として開始価格を下げることを挙げています。ただし配信中に判断の時間は取れないので、「何回まで再実施するか」「開始価格をいくらまで下げるか」「キューから外す商品はどれか」を商品ごとに決めておいてください。同時に実行できるオークションは1件のみなので、配信時間がそのまま出せる点数の上限になります。

ここは配信前に数で置いておくところです。1点あたりにかかるのは「商品説明+オークション時間+落札の確認」で、オークション時間だけがデフォルト30秒。仮に説明と落札処理を合わせて1点3分とすると、60分の配信で出せるのは20点前後です(この3分は当社の置き方で、公式の目安ではありません。初回は実測して置き換えてください)。延長入札を使うとこの時間は伸びます。

逆に、次のどれかに当てはまるなら、いまは見送るほうが安全です。

09まとめ

この機能の要は、開始ボタンを押した後は何も変えられないことです。だから決める順番が効きます。上から順に埋めてください。

1. 要件を確認する
セラーセンターの「アカウントの健全性」でONRRが0.7%未満か。起用するCRのCHRが150以上か
2. 出品の形を選ぶ
繰り返し売るなら通常の出品、一点物を数多く回すなら一時出品(ショップとは同期されず、セッション終了で消える)
3. 開始価格を置く
上げ幅は価格帯ごとに固定。目標価格までに必要な入札回数を先に数える
4. 時間と入札モードを決める
デフォルト30秒。延長を使うかどうかで、台本に書く秒数が変わる
5. 延長の告知を台本に固定する
延長形式かどうかと各延長の時間を参加者に伝える責任は販売者にある
6. 落札後15分の担当を決める
支払いが完了しないと自動キャンセル。誰が画面を見て、誰が声をかけるか

10よくある質問

TikTok ShopのLIVEオークションは、どのセラーでも使えますか?
コンテンツポリシーの「オークション&カウントダウン入札機能」に、4月8日からすべてのセラーに提供されると記載があります(年の記載はありません/利用規約は2026年4月1日更新)。それ以前は一部の招待されたセラーのみとされています。自社が提供済みかは、セラーセンター>商品>商品管理に「オークション商品」のスイッチが出ているかで判断できます(当社の運用上の見分け方です)。そのうえで利用には、スタートアップ期間の終了、注文に関する低評価率(ONRR)0.7%未満の維持、重大な知的財産権の侵害がないこと、リスクの高い行為の回避が求められます。
TikTok Shopのオークションで入札できる上限額はいくらですか?
各商品あたり500,000円です。500,000円の入札が行われた場合、そのセッションで最初に当該入札を行った購入者が自動的に最高額入札者になります。開始価格も500,000円以下で設定します。
落札者はTikTok Shopの注文をキャンセルできますか?
できません。通常の商品購入では購入から1時間が無料キャンセル期間となりますが、オークション商品では適用外で、落札は落札時点で確定します。ただし、セラーがフルフィルメントの所要時間基準を満たせなかった場合は例外とされています。
一時出品はTikTok Shopの通常在庫と同期されますか?
同期されません。通常の商品在庫とは別管理で、オークションセッションが終了すると出品は完全に削除されます。購入できるのはLIVEオークション中のみで、1つの一時出品で最大1,000回まで実施できます。
視聴者が入札できないとき、TikTok Shopの画面で何を確認すればよいですか?
有効な配送先住所と、クレジット/デビットカード(CCDC)またはApple Payが登録されているかを確認します。初めて入札するユーザーは、事前にオークションの利用規約に同意する必要があります。情報が不足している場合は、システムが設定手順を案内します。
延長オークションと固定オークションは、TikTok Shopでどう違いますか?
固定オークションはカウントダウンが最終的なもので、ゼロになった時点で入札が終了し、追加時間は付与されません。延長オークションは終了直前の入札のたびにタイマーが自動的に延長されます。どちらで実施するか、延長が何秒かを参加者に通知する責任は販売者にあります。
落札後に支払いが完了しなかった商品は、TikTok Shopで再出品できますか?
できます。通知される時間内(最大15分)に支払いが完了しない場合、注文は自動的にキャンセルされ、当該商品の在庫数は減少しません。同一LIVEセッション内で、即座に、または落札者の猶予時間終了後に再実施できます。
オークションの当日運営まで含めてご相談いただけます

LEAMはTikTok Shopの運用支援と、TikTok Shop特化のMCNを運営しています。出品の設計、配信の進行、出演者の確保までを一つの流れとして整理します。

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株式会社LEAM 編集部

TikTok Shopコンサルティングと、TikTok Shop特化MCN(クリエイター事務所)を運営。市場データを毎営業日自動で蓄積し、商品選定・クリエイター起用・広告運用を一次データに基づいて支援しています。中国・Douyinのライブコマース市場の知見をもとに、日本での立ち上げを逆算して設計します。

11参考にした公式情報

仕様、画面名称、提供機能、利用要件は更新されることがあります。本記事は2026年9月9日時点で確認できた日本向け公式情報と、当社が作成した運用フレームを区別して記載しています。