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クリエイター起用の進め方

クリエイターを増やしてもTikTok Shopの売上が伸びない|絞り方

執筆:株式会社LEAM 編集部
候補を残しながら実績と条件を確かめ、次の依頼先と説明を整理する(編集部作成)

TikTok Shopで商品に紐づくクリエイターが増えても、全員に売上が立つわけではありません。人数が増えた後は、売れている人と紹介の内容を確かめ、次の依頼やサンプルの提供を寄せていきます。人数の合計だけを伸ばす運用から、誰に何を頼み直すかを決める運用へ移します。

最初に声をかける人数の決め方は始める前の話で、この記事は紐づく人が増えた後の絞り方を扱います。

01紐づく人数の多い商品ほど、売上が立つ人の割合は小さくなっています

当社が毎営業日蓄積している TikTok Shop の販売データの集計(2026年9月25日〜10月29日・売上上位100位に入った商品のうち、紐づくクリエイターが2人以上の2,535点)では、期間中に売上が立った人の割合は中央で52%でした。商品ごとに割合を見た時の中央であり、全員の人数を合算した比率ではありません。

紐づく人数の帯ごとに並べると、次のようになります。人数が多い帯ほど、売上が立った人の割合は小さくなっています。ただし、これは人数の異なる商品を比べた結果です。同じ商品で人数を増やすと、その分だけ売上が減ることを示した表ではありません。

紐づくクリエイターの人数売上が立った人の割合の中央
2〜3人100%
4〜9人75%
10〜19人58%
20〜29人50%
30〜49人47%
50〜99人42%
100〜199人40%
200人以上37%

紐づくクリエイターが2人以上の2,535商品を対象とした、商品ごとの割合の中央(当社集計)。

「売上が立った人」は「投稿した人」と同じではありません。投稿したが売れなかった人と、投稿していない人の区別は、この数字ではできません。表の割合から、残りの人が全員未投稿だったと読み替えず、本人の公開状況は別に確かめます。

20人以上の商品で割合が低い向きは、カテゴリー、単価の帯、発売からの日数をそろえても同じでした。この向きは確認できていますが、中間の人数帯の細かな順番は暫定です。隣の帯との差を、起用する人数を決める精密な基準として使わないようにします。

人数が多い商品で売上が立つ人の割合が低くても、商品の売上そのものが小さいとは限りません。割合を見る目的は、売上が立っている人と、まだ結果を確かめる必要がある人を分けることです。比率が低いという理由だけで、追加の紹介をすべて止める判断にはしません。

自社の記録を読む時も、分母を途中で変えないようにします。商品に紐づく人の中で見た結果なのか、公開を確認できた人だけで見た結果なのかを先に書きます。割合だけを並べても、対象が違えば同じ意味にはなりません。確認した範囲を残してから、次の依頼先を検討します。

売上が立った人の割合を、人数帯ごとに読む紐づく人数商品ごとの割合の中央2〜3人100%4〜9人75%10〜19人58%20〜29人50%30〜49人47%50〜99人42%100〜199人40%200人以上37%売上が立った人と、投稿した人は同じ意味ではない中間の帯の細かい順番を、精密な基準として使わない
図1:商品ごとの割合の中央を人数帯で比べる(当社集計)

0210人以上が紐づく商品で、9割以上の人に売上が立つ商品は約2%です

当社集計では、紐づく人が10人以上の商品のうち、9割以上の人に売上が立っていた商品は約2%でした。多くの人が紐づいていても、売上が立つ人と立たない人が分かれることを前提に読みます。全員が同じ結果を出す状態を、通常の計画の前提には置きません。

ただし、この割合を、自社の次の候補が売れる確率として使うものではありません。対象は売上上位に入った商品で、紐づいている人を分母にした観測です。声をかけた人の数や、依頼を引き受けた人の数から計算した割合ではありません。

見ている数字読めることこの数字だけでは決めないこと
商品に紐づく人数商品と対応する人がどの程度いるか全員が紹介を公開したか
売上が立った人の割合その期間に結果があった人の比率売上がない人が未投稿なのか
多くの人に売上がある商品の割合全員に近い人へ売上が広がる商品は少ないこと今回依頼する本人の結果や、紹介を続ける価値

人数と売上の割合を読む時の区別(当社集計に基づき編集部作成)。

投稿したか、どこまで確認できるかの切り分けは、クリエイター施策の効果測定で扱います。ここでは、その確認ができた記録を、次に誰へ依頼を寄せるかの材料へ使います。未確認の値を「売上なし」と埋めて、人を外す理由にしないことが大切です。

当社が毎営業日蓄積している TikTok Shop の販売データの集計(2026年7月末・8月末・9月末・10月末の月末の記録のうち、続けて3回登場した商品619点)でも、翌月の動きを確かめています。

同じ期間の中では、紐づく人数と売上は一緒に動きます。ただし、人が集まった月の勢いは、次の月の売上の伸びには持ち越されませんでした(当社集計)。

同じ商品の前後の変化と、人数帯ごとの売上が立つ人の割合は、分けて読みます。人数が売上を動かしたのか、売上がある商品へ人が集まったのかも、この比較だけでは決められません。人数だけを減らせば売上が伸びるという結論にはせず、次の依頼先と紹介の内容を見直します。

03十数人を超えたら、次の依頼を売れている人へ寄せて見直します

紐づく人が十数人を超えたら、人数の追加だけを追わず、誰へ次の依頼を寄せるかを見直します。十数人という区切りは、運用を見直す目安です。そこを超えると売れなくなるという境界値ではありません。結果を確認できた人と、まだ確認が残る人を整理するために使います。

絞るのは、次の依頼やサンプル提供の対象です。既存の人を自動で外したり、まだ公開の予定がある依頼を無かったことにしたりする話ではありません。合意した仕事と、次に追加する仕事を分けます。進行中の依頼がある人は、その予定と確認事項を残したまま次の判断をします。

2026年10月30日時点の日本向け公式ヘルプでは、オープンコラボの無料サンプルリクエストを、商品カテゴリー、コンテンツタイプ、過去のコラボ、GMVなどで絞り込む方法が説明されています。これは申請の表示を絞り込む機能です。絞り込んだだけで、本人の投稿や売上が確定するわけではありません。

見直す場所公式で確認できる範囲企業が決めること
無料サンプルの申請カテゴリー、コンテンツタイプ、過去のコラボ、GMVなどで表示を絞る今回の商品を紹介してほしい条件に合うか確認する
オープンコラボの条件コミッション率や無料サンプル提供の設定を扱う次に提供する範囲と、承認する基準をそろえる
ターゲットコラボ選んだクリエイターへ招待し、承諾を受けて進める次の依頼を個別に寄せ、商品と条件を相談する
既存の依頼承諾と投稿を区別して確認する残る仕事を確認し、次の追加依頼とは分ける

申請や次の依頼を絞るために使う設定と判断(公式資料に基づき編集部作成)。

ターゲットコラボへ寄せる時も、オープンコラボから対象が自動で移るものとして扱いません。次に誰へ個別に頼むかを決め、本人の承諾を確かめます。基本の使い分けは、アフィリエイトのコラボ設計へつなげます。既存の設定と次の依頼を整理し、何を変えるかを控えます。

無料サンプルは、申請を受けたことと、今回提供することを分けて判断します。公式ヘルプも、申請が自動で承認される場合と、セラーによる承認が必要な場合を説明しています。提供の運用を見直すなら、どちらの設定を使い、誰が申請を確認するかを担当者でそろえます。

申請を確認する担当には、条件に合うかだけでなく、何の商品をどんな紹介へ使ってもらうかも渡します。表示された候補を見た人と、承認の判断をする人が違うなら、判断する基準を共有します。基準を変えた時には変更の記録を残し、前の条件で進んでいる依頼と取り違えないようにします。

次の依頼を個別へ寄せる場合は、売上の記録がどの商品でのものかも確認します。別のカテゴリーや別の使い方で結果があった人へ、今回も同じ紹介ができると決めないためです。今回の実物と視聴者の関心がどうつながるかを聞き、追加で渡す説明を用意します。

当社の運用実感では、次の承認基準が決まっていないまま人を増やすと、後から結果を読み直す仕事だけが増えやすくなります。今回の商品で売った記録と、紹介の仕方を先に確かめ、次に渡す商品や資料を決めます。人数を減らしたという記録より、誰へ何を頼み直すかが分かることを優先します。

申請の表示を絞ることと、依頼を決めることを分ける申請のフィルターカテゴリー・形式・実績条件に合う申請を表示する次の個別の依頼本人・商品・条件を相談承諾を確かめて進める既存の依頼は、追加の依頼と別に残す表示を絞っても、合意済みの仕事を完了にはしない誰へ何を頼み直すかと、次に確認する担当を控える
図2:申請の整理と、次の依頼の判断を分ける(公式資料に基づき編集部作成)

04売れた人の動画から、次の依頼へ渡す説明の型を取り出します

売れている人へ寄せる時は、本人の名前だけでなく、どの紹介が対象商品と対応していたかを確かめます。商品を使う場面を見せたのか、選ぶ理由を説明したのか、購入前の疑問へ答えたのかを残します。動画の内容をそのまま写す指示ではなく、次に伝えるべき情報を整理するために使います。

次の候補へ渡す時は、事実として守る説明と、本人が自分の言葉で紹介する部分を分けます。前の人の感想を、別の本人の感想として言わせないようにします。商品の特徴や使い方は共通の資料にし、実際に使った感想は本人が確かめたものとして扱います。

売れた紹介から残すもの次の候補へ渡す内容そのまま写さないもの
使っていた場面どんな使い方を実物で見せるか本人が経験していない使い心地
購入前に答えた疑問分かりにくい点と、その説明の根拠別の人が受けた質問を自分の体験として話すこと
選ぶ理由の説明商品の事実と、紹介したい特徴確認していない効果や比較の結論
実物を見せる内容撮影で確かめたい仕様や手順前の動画の映像や言い回しの丸写し
商品への案内今回紹介する商品と説明の対応別の種類や古い条件のままの案内

前の紹介から、次の依頼へ渡す情報を整理する例(編集部作成)。

同じ型を渡す場合も、今回の商品と条件をそろえます。商品の種類や販売条件が違えば、前に売れた説明をそのまま使えないことがあります。誰が紹介するかだけを変えたつもりでも、ほかの条件が変わっていないかを確かめます。変わったことは依頼の資料へ残してください。

見本にした紹介のどこを残したいかは、資料へ短く書き添えます。「この動画のように」だけでは、映像の雰囲気を寄せてほしいのか、説明した事実をそろえたいのかが分かりません。実物を見せる場面と根拠を対応させ、今回の本人が判断できる情報へ整理します。

ライブと動画で頼む相手を分ける考え方は、ライブと動画の売れ方を見て選ぶ方法で扱います。商品ページなど売り場の見直しは、売れない時の確認表で進めます。この記事では、次に声をかける人へ、何を説明してほしいかを具体的にします。

公開された動画の再生に確認が残っているなら、動画が見られない時の点検へ戻します。まだ内容の結果を読めない動画を、売れた型の見本へ入れないようにします。記録がそろってから、次へ残す説明を選びます。

当社の運用実感では、売れた動画のURLだけを渡すより、何を残したいかを短く添える方が、次の本人が紹介を考えやすくなります。見せたい場面と説明の根拠を渡し、話し方や実物の使い方は本人へ相談します。成果を再現するという約束ではなく、伝える内容をそろえるための整理です。

売れた紹介から、次へ渡す情報を整理する対象商品と対応する、売れた紹介の記録見せる場面使い方・実物の仕様答える疑問購入前に知りたいこと説明の根拠確認できる商品情報次の本人が実物を確かめ、自分の言葉で紹介する前の人の感想や動画を、そのまま写す指示にしない
図3:前の紹介から、次に渡す説明を取り出す(編集部作成)

05人を足す前に、売った記録がある人へ次の依頼先を組み直します

次の起用では、候補を足す理由と、残す人へ頼む理由を分けます。すでに対象商品で売った人へ追加の紹介を相談するのか、同じカテゴリーで売った記録を持つ別の人と比べるのかを決めます。合計の人数を埋めるためだけに候補を加えないようにします。

「入れ替える」は、進行中の約束を一方的に取り消すことではありません。今回残っている仕事を確かめ、次の追加依頼を誰へ寄せるかを見直します。結果が未確認の人も、売れなかった人と同じ扱いにせず、何が分かっていないかを記録してから判断します。

次の依頼先を決める時の確認残す記録次にすること
対象商品で売上を確認できた人本人、商品、公開先、確認した結果次に何を紹介してもらうか相談する
同じカテゴリーで売った記録を持つ候補今回の商品との接点と、紹介の内容条件をそろえて個別の依頼を検討する
公開や売上の確認が残る人未確認の項目と確認する担当判断の前に記録をそろえる
次の追加依頼を見送る人今回の結果と、見送る理由進行中の仕事と追加の依頼を分ける
新しく加える候補何を比べるために加えるか商品と説明をそろえて目的を伝える

次の追加依頼を寄せる候補の整理例(編集部作成)。

絞った後も、結果を確認する範囲は変えずに残します。売れた人だけを見て、今回の施策全体がよくなったと説明しないようにします。全体の人数と、次に依頼を寄せた対象、確認した期間を分けて記録します。全体の指標の定義は、TikTok ShopのKPIの整理へつなげます。

次の依頼の読み方は、2回目の起用で誰に頼むかで扱います。対象を絞ったことだけを成果にせず、何を残して何を変えたかを読める形にします。本人が同じでも、商品や伝える内容が変わったなら、その変更を次の比較へ残します。

最後に、候補の一覧と本人へ送る依頼を照合します。今回売れた人に追加の相談をするのか、別の人へ新たに頼むのかを窓口でそろえます。同じ人へ別々の担当が違う条件を出さないようにし、次の追加依頼が決まった時点を控えます。絞り方を、実際の進行へつなげるためです。

次の依頼が公開されたら、対象を組み直した記録と結果を結び付けます。前回から誰を残し、誰を新たに加え、紹介で何を変えたかが読める形にします。売上が動かなかった場合も、人数を絞ったから失敗したと即断せず、今回確認できた記録と残る確認を分けます。

06まとめ:人数の追加より、次に誰へ何を頼むかを具体的にします

紐づく人数の多い商品でも、売上が立つ人の割合は限られます。ただし、この数字だけでは、未投稿と投稿したが売れなかった状態を分けられません。公開の事実と結果を確かめ、未確認を理由に人を外さないことが出発点です。

そのうえで、次の依頼とサンプルの提供を、売った記録と今回の商品との接点に合わせて見直します。オープンコラボの条件や申請の確認、個別の依頼を使い分け、売れた紹介から次へ渡す情報を整理します。人数を減らすことではなく、次の依頼の目的が分かることを目指してください。

07よくある質問

紐づく人が増えた後に、次の依頼先を見直す時の疑問をまとめました。集計で見えることと、本人ごとに確かめることを分けてください。

確認できていない結果を、売上がないという評価へ置き換える必要はありません。何を追加で確かめ、誰へ次の依頼を相談するかを残します。

売上が立っていない人は、全員未投稿だったと読めますか?
読めません。この集計は売上が立った人の割合で、投稿したが売れなかった人と、投稿していない人を分けられません。公開状況は本人と投稿の記録で別に確かめます。
人数が多い帯の割合が低ければ、人数を減らすべきですか?
割合だけで一律に減らす判断はしません。売上を確認できた人と紹介の内容を読み、次の依頼を誰へ寄せるかを決めます。商品の売上そのものと、売上が立つ人の割合も分けて見ます。
申請をフィルターで絞れば、売れる人だけにできますか?
フィルターは、条件に応じて申請の表示を絞る機能です。売上を保証するものではありません。今回の商品との接点と実績を確認し、次に渡す商品や依頼内容を決めます。
ターゲットコラボへ寄せると、既存の人も自動で移りますか?
自動で移るものとして計画しません。次に個別に頼む人と商品、条件を決め、本人の承諾を確かめます。進行中の仕事と、次の追加依頼の整理を分けて行います。
売れた動画は、そのまま次の人に作ってもらえばよいですか?
動画の丸写しではなく、商品の事実、見せたい使い方、答える疑問を整理して渡します。別の本人の感想を言わせず、今回使って確かめた内容と本人の言葉で紹介してもらいます。
次の依頼を見送る人の、残っている仕事はどう扱いますか?
進行中の約束と次の依頼を分けます。残る公開や確認の仕事を整理し、次を見送ることだけで完了にしません。未確認の結果があれば、判断に必要な記録を先にそろえます。
人数を増やす前に、頼む相手を見直したい方へ

LEAMの「クリエイターアサインパック」は、直近の売上の記録を確かめて選んだクリエイター複数名に、商品の紹介をまとめて依頼できるプランです。候補選び・依頼・進行の管理・投稿の確認まで当社が行います。商材やご予算に合うかどうかから、ご相談ください。

LEAM
株式会社LEAM 編集部

TikTok Shopコンサルティングと、TikTok Shop特化MCN(クリエイター事務所)を運営。市場データを毎営業日自動で蓄積し、商品選定・クリエイター起用・広告運用を一次データに基づいて支援しています。中国・Douyinのライブコマース市場の知見をもとに、日本での立ち上げを逆算して設計します。

08参考にした情報

コラボ機能と無料サンプルの日本向け公式ヘルプは、2026年10月30日に取得して確認しました。機能や条件は、利用時に最新の日本向け公式ヘルプを確認してください。本文では、申請の表示を絞る機能と、企業が次の依頼先を決める判断を分けています。

本文中で「当社の運用実感」と記した内容は、市場統計ではなく当社の支援案件での実務経験にもとづく見解です。当社集計は本文に示した期間と対象での観測です。候補や次の依頼を整理する表は、編集部が作成した運用の例です。

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