TOP › コラム › TikTok Shopで最初に何人のクリエイターに頼むか|人数の決め方
クリエイター起用の進め方TikTok Shopで最初に何人のクリエイターに頼むか|人数の決め方
TikTok Shopで最初に頼む人数は、売上上位の商品の人数をそのまままねるのではなく、回収に必要な注文数と、予算・サンプル・確認できる作業量から決めます。少人数でも始められますが、結果を見比べる余地まで残した計画にすることが大切です。
「有名な人にまとめて頼むか、複数の人に分けるか」「サンプルをどれだけ用意すればよいか」。人数の相談は、費用の相談でもあります。依頼する人数を先に決めると、その後で送料や確認の手間が積み上がり、次の依頼に使う余裕がなくなることがあります。
この記事では、売上上位の商品に紐づくクリエイターの実態を示したうえで、初回の人数を決めるための計算表を紹介します。「紐づく人数」は商品との関係が記録された人数です。声をかけた人数、承諾した人数、投稿した人数、売上が立った人数と同じものとして扱いません。
- 売れている商品に紐づく人数と、初回の依頼人数を分けて読む方法
- 固定でかかる費用を、必要な注文数へ置き換える計算
- 予算・サンプル・確認の手間をそろえた、社内計画の記入欄
01人数に正解はなく、少人数では個人差が結果に表れやすい
最初の依頼人数を、すべての商品に共通する数で決めることはできません。手残り、サンプルの用意、商品の説明にかかる時間が違うからです。一人だけに頼んだ結果には、その人との相性や紹介の仕方が強く表れます。複数の人へ同じ商品を頼むと、少なくとも別の紹介と見比べる機会を作れます。
当社の運用実感では、少人数の結果だけで「この商品はクリエイター紹介に向かない」と決めてしまうと、商品との相性と、個々の紹介の違いが混ざります。まず何を比べたいかを決め、その比較ができる範囲で依頼人数を考えると、結果の受け止め方がそろいます。
たとえば、使う場面を見せる紹介と、選ぶ理由を説明する紹介を比べたい場合です。同じ人の表現を変える方法も、別の人へ頼む方法もあります。ただし、人数と紹介の内容を一緒に変えれば、結果の違いを人数だけの効果として説明することはできません。依頼前に、今回変える点とそろえる点を書き出します。
2026年10月29日時点の日本向け公式資料は、コラボの改善例として「ターゲットに合う5人のクリエイターに依頼し、2パターンずつ構成案を提示」し、同時期に掲載する進め方を示しています。これは比較を組むための例であり、参加の最低条件や、全商品で成果が出る人数の基準ではありません。
この例から借りたいのは、人数だけでなく、紹介の違いと掲載する時期をまとめて設計する考え方です。人数と本数の関係はアフィリエイトで本数を積み上げる考え方に、動画の内容を見直す方法はショート動画の作り方に整理しています。ここでは、その比較を続けられる人数をどう決めるかに絞ります。
02売上上位の商品では、紐づく人が多いほど動画で売れている
当社が毎営業日蓄積している TikTok Shop の販売データの集計(2026年9月25日〜10月29日のうち全カテゴリーがそろった14日・17カテゴリーの売上上位100位の商品3,008点。商品ごとに日々の値の中央をとって1点にまとめた)では、紐づく人数の帯ごとに、動画経由の売上が月30万円以上の商品の割合を比べました。
表の左が商品に紐づく人数、右が条件を満たす商品の割合です。売上が立ったクリエイターの割合でも、依頼を承諾した割合でもありません。対象も、開設したばかりの商品全体ではなく、売上上位に現れた商品です。初回の販売予測へそのまま置き換えず、上位商品の実態として読みます。
| 商品に紐づくクリエイター | 動画経由の売上が月30万円以上の商品の割合 |
|---|---|
| 0〜1人 | 約9% |
| 2〜3人 | 約25% |
| 4〜9人 | 約39% |
| 10〜19人 | 約57% |
| 20〜29人 | 約61% |
| 30〜49人 | 約70% |
| 50〜99人 | 約80% |
| 100〜199人 | 約89% |
| 200人以上 | 約95% |
表1:人数の帯ごとの商品の割合(当社集計)。分母は各帯に属する商品で、全体の対象は3,008点です。
今そうなっている実態で、人数を増やせば売れるという意味ではありません。売れている商品に人が集まる面もあります。紐づく人が少ない帯が低く、多い帯が高いという両端の向きは、カテゴリーをそろえても同じでした。一方、中間の帯の細かい順番は暫定として扱います。
この表で判断したいのは、どの帯に到達すれば成功するかではありません。動画で売上を作っている商品には、複数の紹介が集まっている実態があることです。最初の依頼が終わった時点で人数の多い帯へ飛ぼうとせず、費用を回収できる紹介を見つけ、次に続ける条件を作ります。
また、人数の多い帯の割合が高くても、各クリエイターが同じだけ売っているわけではありません。人数と商品の結果を結びつけた表であり、一人の期待売上を出す表ではないからです。「多く頼めば、一人あたりも同じように売れる」という予算の置き方は避けます。
03動画でよく売れる商品には、中央で38人が紐づいている
同じ当社集計で、動画経由の売上が月30万円以上の商品1,574点を見ると、紐づくクリエイターの人数は中央で38人でした。半数は13〜88人の間にあります。「中央」は平均ではなく、人数の順に並べたときの真ん中です。
この幅は、よく売れている商品でも紐づく人数がそろっていないことを示します。初回から中央の人数へ合わせる理由にはなりません。すでに紹介が集まった商品の姿と、これから依頼を始める商品の予算は分けて考えます。
社内へ伝えるなら、「動画で売れている商品の実態ではこの人数だった。ただし、初回はこの人数でなく、自社が比較を完了できる人数から始める」と説明します。前半は市場の観測、後半は自社の計画です。この区別を計画書に残すと、実態の数字がそのまま発注目標へ変わるのを防げます。
フォロワー規模で依頼先を変えて人数を確保するかどうかは、売上上位のクリエイターのフォロワー数を見たうえで検討できます。人数を先に埋めるより、今回の商品に合う候補をそろえ、同じ費用の考え方で依頼できるかを確認することが先です。
04人数と売上が一緒に動いても、人数だけの効果とは言えない
表1は、同じ集計期間に見られた人数と動画売上の関係です。依頼する人数だけを増やした実験ではありません。すでに売れている商品がクリエイターから紹介先として選ばれる場合もあれば、紹介が増えて売上につながる場合も考えられます。どちらが先かは、この比較だけでは分かりません。
カテゴリーをそろえて向きが変わらなかった点は、すべてが商品の分野の違いで説明されるわけではない、という確認です。それでも商品そのものの売れやすさや、集まった人との相性までは同じにしていません。カテゴリーをそろえた結果を、初回の人数を増やす効果の証明として読まないことが必要です。
当社集計では、紐づく人が0〜29人の商品は、総売上の中央がどの帯も大きく変わりませんでした。少ない人数でも売上上位に入る商品には、動画以外のライブ・商品カードで売れている商品があります。総売上が高いことと、動画で多くの紹介が売上を作っていることを混ぜずに見ます。
そのため、動画経由の売上を伸ばしたい初回計画では、総売上の目標だけで人数を逆算しません。今回の依頼でどんな紹介を増やすか、その紹介にかかった固定の費用を何注文で回収するかを先に置きます。観測された人数は参考にし、自社の支出を決める根拠は自社の手残りに戻します。
05一人あたりの固定費を、元を取る注文数に置き換える
人数を決める前に、一人へ頼んだときに売上がなくても出ていく費用を足します。固定の報酬、サンプルの原価、送料、手配の費用です。その合計を、注文が入るたびに残る金額で割れば、固定費を回収するのに必要な注文数へ置き換えられます。
売れなくてもかかる費用 ÷ 一件売れた時の手残り = 元を取る注文数です。割り切れなければ注文数は切り上げます。手残りは、売価そのものではありません。商品の原価や注文ごとにかかる費用、売上に応じた報酬を引いた残りを使います。
以下は、計算方法を示すために置いた仮の数字です。報酬の相場、特定サービスの見積もり、成果の見込みを表すものではありません。自社の記入欄には、実際に提示された条件と自社で確認した費用を入れてください。
| 一人あたりの費目 | 仮の記入例 | 自社の記入欄 |
|---|---|---|
| 売上がなくても払う固定の報酬 | 8,000円 | __円 |
| サンプルの原価 | 1,200円 | __円 |
| サンプルを送る送料 | 800円 | __円 |
| 手配にかかる費用 | 2,000円 | __円 |
| 売れなくてもかかる費用の合計 | 12,000円 | __円 |
| 一件売れた時の手残り | 600円 | __円 |
| 元を取る注文数 | 12,000円 ÷ 600円 = 20注文 | __注文(端数切り上げ) |
表2:一人あたりの回収計算。金額はすべて仮の記入例(編集部作成)。
この例で考えるのは、「その人がこの注文数を売る」と予測することではありません。この注文数が必要な依頼を、自社がどの費用まで負担して試すかという判断です。候補の紹介の記録と比べても回収の道筋を説明できない場合は、人数を増やす前に依頼条件や商品の手残りを見直します。
同じ固定費でも、手残りが変われば必要な注文数は変わります。費用を抑えることだけに集中せず、値引きや成果に応じた報酬を引いた後の金額で確認してください。注文ごとの費用と固定費を同じ欄へ二重に入れると、必要な注文数も誤ります。
| 確認するところ | 回収計算での置き方 | 混ぜないもの |
|---|---|---|
| 固定の報酬 | 投稿などの合意に対して売上によらず支払う分を固定費へ | 売上に応じて増える報酬 |
| サンプルの原価と送料 | 紹介用に用意して送る分を固定費へ | 顧客の注文ごとに出る原価と送料 |
| 手配の費用 | 一人あたりに配分した額を固定費へ | 同じ手配費用の重複計上 |
| 一件の手残り | 注文ごとに発生する費用を引いた額を入れる | 売価や、固定費を引く前後の違い |
| 回収した注文数 | どの依頼の費用をどの注文で回収したか記録する | 別の経路の売上をその人の成果にすること |
表3:固定費と注文ごとの費用を分ける確認表(編集部作成)。
費用を注文数へ直す詳しい考え方は、黒字化ラインを必要な注文数に翻訳する方法を参照してください。報酬の決め方はクリエイターの報酬設計に分けています。ここでは、その条件が決まった後に人数へ換算するための計算を行います。
一件の手残りが出ていない場合は、人数の計算より先に費用を確認します。空欄を売価で埋めて進めると、注文が入っていても固定費を回収できない計画になります。必要な費目をそろえてから人数を置く方が、社内の予算説明も明確になります。
06予算・サンプル・確認の手間のうち、最も厳しい上限に合わせる
回収に必要な注文数を確認したら、初回に支出できる予算から人数の上限を出します。固定費に使える予算を一人あたりの固定費で割り、端数を切り捨てます。回収に必要な注文数では切り上げ、頼める人数では切り捨てる点が違います。
予算上の人数が決まっても、それだけで依頼を始めません。サンプルを渡せる人数と、担当者が確認できる人数も並べます。この中で最も小さい人数が、準備を変えずに進められる上限になります。人数を増やしたい場合は、どの制約をどう変えるかを先に決めます。
| 上限を決める条件 | 計算・確認の方法 | 仮の記入例 | 自社の欄 |
|---|---|---|---|
| 固定費の予算 | 初回の固定費予算 ÷ 一人あたりの固定費(端数切り捨て) | 60,000円 ÷ 12,000円 = 5人 | __人 |
| サンプルの用意 | 紹介用に確保できる在庫と、一人へ送る内容から人数を確認 | 用意できる人数は6人 | __人 |
| 進行の確認 | 発送・説明・投稿の確認を、予定期間に担当できる人数で確認 | 担当できる人数は4人 | __人 |
| 初回の上限 | 上の条件のうち、最も小さい人数を採用 | 4人まで | __人まで |
表4:初回の上限を決める表。金額・人数は計算のための仮の記入例(編集部作成)。
この仮の例では、予算では依頼できても、確認できる作業量が上限を決めています。担当者を増やす、発送や説明を先に整えるなどの対応なしに依頼だけ増やすと、比較のために必要な記録を残せなくなります。上限は集めたい人数ではなく、最後まで確認できる人数として置きます。
無料サンプルにも進行上の条件があります。2026年10月29日時点の日本向け公式ヘルプでは、セラーは申請を7日以内に処理する必要があり、クリエイターの対応完了に関する14日間と、動画を少なくとも3日間公開する条件が示されています。起算点を独自に決めず、実際の申請画面と最新の公式ヘルプで条件を確認してください。
人数の計画では、この条件の細部を覚えることより、申請を見て発送し、投稿を確認する担当の時間を確保することが重要です。無料サンプルの進行はサンプルを送った後に投稿されないときの確認を参照し、人数の上限表には、その対応までできる人数を記入します。
さらに、初回の費用だけで予算を使い切らないようにします。当社の運用実感では、初回で紹介の違いが分かっても、次に頼む費用やサンプルが残っていなければ、その気づきを次の投稿へつなげにくくなります。次の回の依頼を組む方法も踏まえ、初回に使う枠と、結果を見てから決める枠を分けておきます。
| 社内へ説明する項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 今回比べること | __という商品の紹介について、__と__の違いを見る |
| 一人あたりの回収 | 固定費__円、手残り__円、元を取るのに__注文 |
| 初回の人数 | 予算__人、サンプル__人、確認__人の上限から__人にする |
| 上限になった条件 | __が上限。増やす場合には__を先に整える |
| 次に残すもの | 予算__円、サンプル__、確認する担当__ |
| 結果を判断する日 | __までの投稿と注文を確認し、__が判断する |
| 追加の判断 | 紹介の内容・回収・進行を見て、__の条件で次の依頼を決める |
表5:人数の根拠を残す計画書の記入欄(編集部作成)。
07紐づく全員に売上が立つわけではなく、声かけは余裕を持って組む
人数の計画では、声をかける人数と、売上を確認する人数を同じ欄にしません。声をかけても参加しない人がいることに加え、商品に紐づいていても売上が立ったとは限らないからです。まず社内の表で、それぞれの人数が何を数えたものかをそろえます。
当社が毎営業日蓄積している TikTok Shop の販売データの集計(2026年9月25日〜10月29日・売上上位100位に入った商品のうち、紐づくクリエイターが2人以上の2,535点)で、紐づいたクリエイターのうち期間中に売上が立った人の割合は、中央で52%でした。
これは、声をかけた人の承諾率ではありません。また「売上が立った人」は「投稿した人」と同じではなく、投稿したが売れなかった人と、投稿していない人の区別はこの数字ではできません。詳しい集計の読み方はクリエイターが増えても売上が伸びない理由に分けています。
実務では、紹介を依頼したい人数より声をかける人数に余裕が要ります。ただし、上の割合を使って、依頼したい人数を単純に割り戻すことはしません。分母が違うからです。自社の候補一覧で、連絡、返事、合意、サンプル、投稿、売上を別々に記録し、どこまで進んだかを見て追加の声かけを判断します。
声をかける人数を多めに組む場合も、合意後のサンプルと確認の上限を超えて依頼を確定しないようにします。候補を増やすことと、固定費を負担して依頼することを別の判断にします。候補一覧の数だけで予算を承認せず、合意した内容がどの費用を発生させるかまで確認します。
この区別を残す表は、クリエイターの進行管理表で整理できます。人数が足りない場合も、どの段階が足りないかが分かれば、候補を探すのか、返事を確認するのか、投稿の進行を整えるのかを分けて対応できます。
08最初の人数は、回収と比較を完了できる範囲で決める
売上上位の商品に多くのクリエイターが紐づいていることは、初回にその人数へ合わせる理由にはなりません。最初は、一人あたりの固定費と手残りから回収に必要な注文数を出し、予算・サンプル・確認の手間から上限を決めます。
その範囲で何を比べ、どの時点で次を決めるかまで計画書に残してください。人数だけを成果の条件にせず、紹介の内容、費用の回収、進行の記録を合わせて見ると、初回の結果を次の依頼へつなげられます。
09初回の人数を決めるときのよくある質問
人数の相談では、商品の実態の数字と、自社が使える予算の計算を分けることが出発点です。依頼前に混ざりやすい点を、次の問いで確認してください。
費用の欄に条件が決まっていないものがあれば、先に見積もりや社内の費用を確認します。実態の割合で空欄を埋めることはしません。
中央の38人を、初回の発注人数にしてよいですか?
回収の注文数に端数が出たら、どう扱いますか?
一件の手残りがゼロでも、人数は計算できますか?
予算では頼めても、確認が追いつかないときは?
同じ人に複数の紹介を頼めば、人数を増やした扱いになりますか?
声をかける人数は、売上が立った割合から逆算できますか?
LEAMの「クリエイターアサインパック」は、直近の売上の記録を確かめて選んだクリエイター複数名に、商品の紹介をまとめて依頼できるプランです。候補選び・依頼・進行の管理・投稿の確認まで当社が行います。商材やご予算に合うかどうかから、ご相談ください。
10参考にした情報
公式資料は日本向けのページを2026年10月29日に確認しました。条件が変わることがあるため、実施時は最新の公式ヘルプと申請画面を確認してください。
- TikTok Shop公式:クリエイターコラボの改善例(人数・構成案・掲載時期の例)
- TikTok Shop公式:無料サンプルの案内(申請の処理と対応・公開の条件)
本文中で「当社の運用実感」と記した内容は、市場統計ではなく当社の支援案件での実務経験にもとづく見解です。回収計算と上限表は編集部が作成した仮の記入例であり、報酬の相場や販売予測ではありません。