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TikTok ShopのMCNとは?所属した場合と個人で続ける場合の違い

執筆:株式会社LEAM 編集部
TikTok ShopのMCNとは?所属した場合と個人で続ける場合の違い(LEAM作成)

TikTok ShopのMCNとは、クリエイターの案件獲得や条件交渉、運用のサポートを引き受ける事業者(いわゆる事務所)のことです。TikTokが提供する機能の名前ではなく、TikTok Shopの外側にいる会社を指す呼び方なので、所属してもTikTok側のルールは何ひとつ変わりません。変わるのは、誰がどの作業をやるかです。MCNから声をかけられて、所属すべきか迷っている。あるいは自分ひとりで商品紹介を続けるべきか決めきれない。判断に必要なのは、事務所の売り文句ではなく「TikTok Shopの側で決まっていて動かせないこと」と「事務所しだいで変わること」の線引きです。この記事では、申請条件・コミッションの決まり方・アカウントの責任・違反時の措置という公式ヘルプで確認できる事実を先に置き、そのうえで所属と個人で何が入れ替わるのかを作業単位で並べます。契約で一緒に読む三つの条項と、クリエイターに依頼したい企業から見た事務所経由の流れも整理しました。

▼ この記事でわかること
  • MCNはTikTokの機能名ではなく事業者の呼び方だという前提の整理
  • 所属しても変わらない公式ルールと、所属で入れ替わる作業の切り分け
  • 契約書を受け取ったときに、期間・専属性・解約を一緒に読む理由
  • クリエイターに依頼したい企業が、事務所経由で頼むときの流れと確認すること
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報酬コミッションの決め方率が誰の判断で決まるのか
依頼クリエイターブリーフの作り方依頼内容の書き方を知る
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01MCNはTikTokの機能名ではなく、クリエイターを束ねる事業者の呼び方

MCNはMulti-Channel Networkの略で、複数のクリエイターと契約し、案件の紹介、撮影や配信の設計、事務手続きなどをまとめて引き受ける事業者の総称です。アプリやクリエイターセンターに「MCN」というボタンがあるわけではありません。ここを取り違えると、「所属すれば審査が通る」「所属すれば率が上がる」といった説明を、TikTok側の仕組みだと誤解してしまいます。

TikTok自身も事務所向けの仕組みを持っています。2019年8月5日の発表では、提携事務所向けにクリエイターマネジメントとデータ分析をワンストップで行う「TikTok MCN マネージメントプラットフォーム」の提供が告知されています。また、TikTok Shopには支援会社を探すための公式パートナー一覧のページがあります。枠組みは存在しますが、それはクリエイター個人の資格や報酬を決めるものではありません。認定の区分や条件は変わることがあるため、相手の名乗りだけで判断せず、公式ページで確認してください。

相手あなたが契約する相手報酬の出所関係が終わったときに残るもの
MCN・クリエイター事務所その事業者事業者との取り決め(コミッションの分配や固定報酬など)自分のアカウントと実績。契約書に制限があれば従う
セラー(商品を売る側)セラー、または授権された代表者その商品のコミッション公開した動画とアカウント
セラー支援の運用代行原則としてセラー側の窓口案件ごとの条件単発の実績。継続の保証はない
所属せず個人で活動案件ごとにセラーと直接その商品のコミッション取引の履歴と交渉のノウハウ

表1:誰と契約するかで、報酬の出所と終了後に残るものが変わる(LEAM作成)

RELATIONSHIP MAP TikTok Shop 申請条件・規約・評価スコア セラー 商品と率を決める クリエイター あなたのアカウント MCN・事務所 段取りを引き受ける 規約の当事者はTikTokとあなた 報酬の合意はセラーとの間にあり、MCNはその外側から関わる
図1:MCNは三者の外側にいる。規約と報酬の当事者が誰かを先に確認する(LEAM作成)

02MCNに入るか頼むかで迷ったら、早見表で次の一歩を選ぶ

MCNを調べている人は、大きく二つに分かれます。事務所に入るかを迷っているクリエイターと、所属するクリエイターに商品の紹介を頼みたい企業です。同じ言葉でも決めることと読む所が違うため、立場と状況から先に読む所を選んでください。

立場いまの状況先に決めること読む所
クリエイターまだクリエイターの申請をしていない所属の前に、本人が申請の条件を満たしているか確かめる03 動かせない土台・アフィリエイトの始め方
クリエイター商品を探す時間が取れず、所属を考えている任せたい作業と、自分に残る作業を分ける04 段取りの入れ替わり・06 向き不向き
クリエイター条件の確認も入金の突合も自分でやれる個人で続け、七つの作業を自分で持つ05 個人で持つ七つ
クリエイター事務所から声がかかった返事の期限を決め、その場で五つの質問をする08 声をかけられた日
クリエイター契約書を受け取った期間・専属性・解約を並べて読む07 契約書の読み方・MCN契約で確認すること
企業紹介してくれる人を自社で探したい公式の検索から候補を探し、招待で頼むインフルエンサーの探し方
企業頼みたい人が事務所に所属していた窓口・条件を確定する人・報酬の受け取り先を分ける09 企業から見たMCN・インフルエンサーへの依頼方法
企業固定の報酬を付けて投稿を頼みたい依頼の条件を文書に残すインフルエンサーとの契約
企業候補探しから進行まで外に任せたいMCN・キャスティング会社・運用代行を担当作業で比べるクリエイター起用を外注する

早見表:立場と状況から、先に決めることと読む所を選ぶ(LEAM作成)

クリエイターの側では、所属で入れ替わるのは段取りの担当で、申請の条件や評価スコアは本人に残ります。企業の側では、事務所は依頼の窓口の一つで、商品と率を決めるのは自社です。どちらの立場でも、公式の土台を先に確かめてから相手の説明を聞くと、話がぶれません。

03所属しても動かせない土台が五つある

ここは公式ヘルプで確認できる事実です。所属の有無で条件が変わるものではないため、事務所の説明と食い違ったら公式の記載が優先します。

公式で決まっていること内容所属で変えられるか
申請の条件18歳以上、TikTokのフォロワーが1,000人以上、クリエイターの行動規範に違反していない、コンテンツがコミュニティガイドラインに準拠、Eコマース利用資格を取り消されたことがない変えられない。本人に対する条件
本人確認パスポート、運転免許証、在留カード、マイナンバーカードのいずれかと住所確認書類。同一の身分証明書は最大5つの異なるアカウントでのみ使用できる変えられない。代理で満たせない
コミッション率コラボごとに、セラーが商品ごとに率を定義する。同じ商品がターゲットコラボとオープンコラボの両方にある場合はターゲットコラボの率が適用される決めるのはセラー。交渉窓口は変わりうる
報酬の確認場所クリエイターセンター > その他機能 > 収益 > アフィリエイトオーダー。成果報酬率は標準成果報酬率とショップ広告成果報酬率の二体系変えられない。画面は本人のもの
違反時の措置クリエイター健全性評価は0〜1,000ポイント、新規は200ポイントから。199以下で警告、150以下で3日間、100以下で7日間、50以下で14日間、ショッピング動画の作成・LIVE配信・ショーケースへの商品追加ができない。0ポイントでEコマース利用資格の永久取消変えられない。スコアは本人のアカウントに付く

表2:公式ヘルプで確認できる土台(出典は記事末。2026年10月27日確認)

特に見落とされやすいのが最後の行です。クリエイター利用規約では、アカウントの名義で、または同アカウントを通じて行われたすべての活動について、クリエイター本人が単独で責任を負うと定められています(附属書類4の4.2(c))。同規約は本規約上の権利や許可を譲渡できないとも定めています(第22条)。つまり、事務所が代わりに叱られてくれる構造にはなっていません。

報酬についても同様です。コミッションの支払い条件は、販売者もしくは授権された代表者との間で合意した支払い条件に規定されるとされ、TikTokはその合意の当事者ではありません(第11.1条)。「TikTokが払ってくれるから安心」ではなく、「誰と何を合意したか」が支払いの根拠だという読み方になります。

⚠️ 数字の出どころを分けて読む

この節の数値は日本向け公式ヘルプの記載です。一方で「相場は何割」「所属すると案件が何倍」といった数字は、母数と時点を示せないかぎり判断材料になりません。この記事では、母数を示せない数値は書きません。

COMMISSION PATH セラーが商品ごとに 率を設定 ターゲットコラボ セラーが指名して招待 オープンコラボ 自分で商品を選ぶ 動画・LIVEで 紹介して販売 収益画面で 突合する 同じ商品が両方にある場合はターゲットコラボの率が適用される
図2:率を決めるのはセラー。所属していてもこの経路自体は変わらない(LEAM作成)

04所属で変わるのは「誰が段取りするか」だけ

所属の価値を判断するときは、機能ではなく作業の受け渡しで見ます。次の表は、活動に含まれる作業を並べ、個人の場合と所属の場合で担当がどう入れ替わるかを整理したものです。四列目が重要で、所属しても自分に残る作業があることを先に把握しておくと、期待の掛け違いが起きません。

作業個人で続ける場合所属した場合に変わりうること所属でも自分に残るもの
商品を探すオープンコラボで自分で選ぶ候補が提示される受けるかどうかの判断
条件を確認する率と期間を自分で確認窓口が代わって確認する合意内容を自分で読むこと
サンプルを頼む自分で申請し承認を待つまとめて調整される届いた商品の確認と保管
台本と撮影企画から編集まで自分構成の助言や役割分担出演と発話そのもの
広告利用の設定承認の可否を自分で決める方針の提案設定画面の操作と結果
入金の突合収益画面と自分で照合明細の提示金額が合うかの最終確認
違反とトラブル自分で対応相談先ができるアカウント名義の責任と評価スコア

表3:作業ごとの担当の入れ替わり。四列目が「所属しても消えない仕事」(LEAM作成)

💡 判断の単位を作業に落とす

「サポートが手厚い」では比較できません。上の七つの作業について、誰が、いつまでに、どの画面を触るのかを一つずつ聞き、返ってきた答えを書面に残せるかどうかで見ます。答えられない作業がいくつあるかを数えると、比較が定量になります。

05個人で続けるなら、この七つを自分で持つ

以下は一般的な運用の考え方で、公式に定められた手順ではありません。表3で「所属した場合に変わりうること」に入っていた作業を、個人ではすべて自分で持つことになります。

  1. 商品の入り口を一つ決める

    オープンコラボでは、すべてのクリエイターが商品マーケットプレイスで商品を閲覧し、自身のコンテンツに追加できます。最初は同じ売り場を毎週見る形にして、探す時間を固定します。

  2. 受ける前に率と期間を確認する

    率はセラーが商品ごとに決めます。招待とオープンコラボの両方に同じ商品がある場合は、適用される率が招待側になることを踏まえて確認します。

  3. サンプルの待ち時間を制作計画に入れる

    無料サンプルには承認の工程があります。届いてから撮るのか、届く前に構成だけ作るのかを先に決めておきます。

  4. 広告利用の設定を自分で理解する

    動画の広告利用を承認すると露出が増える一方、承認をオフにするとセラーの配信中の関連ショッピング広告が停止します。オンオフの影響を知らずに触らないようにします。

  5. 収益は毎回突合する

    クリエイターセンターの収益からアフィリエイトオーダーを開き、自分の記録と件数を照らします。合わない月があれば、その月のうちに問い合わせます。

  6. 評価スコアを月に一度見る

    クリエイター健全性評価は、違反で減り、条件を満たす投稿や注文で加算されます。赤の帯に入る前に気づけるよう、確認日を決めます。

  7. 合意を文字で残す

    誰と、いつ、何を約束したかを一行で残します。相手が変わっても、条件の根拠が自分の手元に残る形にします。

自前で持つものできている状態崩れている兆候
商品の入り口毎週決まった時間に候補を見ている声がかかった商品しか扱っていない
条件の確認受ける前に率と期間を読んでいる投稿後に率を知る
制作計画サンプル待ちの日数を見込んでいる届いた日に慌てて撮る
設定の理解広告利用のオンオフの影響を説明できる頼まれた通りに切り替えている
入金の突合収益画面と自分の記録が一致している入金額を確認していない
評価スコア確認日が決まっている警告が来て初めて見る
記録合意が文字で残っているやりとりが通話だけで消えている

表4:個人で続けるときの自前運用チェック(LEAM作成)

HEALTH SCORE BAND 150以下:動画・LIVEの作成が3日間できない 100以下:7日間 50以下:14日間 1〜150 200以上(健全) 0 150 200 1,000 新規クリエイターはここから始まる 0ポイントでEコマース利用資格は永久取消。151〜199は改善が必要な帯
図3:スコアは本人のアカウントに付く。所属していても肩代わりはできない(LEAM作成)

06向き不向きは稼働時間・自己管理・制限の三条件で決まる

向き不向きを決めるのは実績の多寡ではなく、週に確保できる稼働時間、条件の確認と入金の突合を自分でやれるか、専属や解約後の制限を受け入れられるかの三点です。どちらが良いという話ではないため、状況ごとに整理します。

いまの状況検討しやすい選択理由
撮影に使える時間が週ごとにばらつく個人で本数を絞って続ける納期のある依頼を抱えると、稼働の谷で守れなくなる
商品を探す時間が取れない所属を検討する候補の提示は、時間の使い方が最も変わる部分
条件交渉を自分でやりたい個人で続ける率と期間はセラーが決めるため、直接話すほうが速い
LIVEを始めたい両方を比べる座組みと機材の負荷が大きく、支援の有無で差が出やすい
他のプラットフォームも並行している専属の範囲を確認してから決める専属条項が他の活動に及ぶ契約もある
すでにセラーから直接依頼が来ている個人で続けつつ条件だけ相談する入り口がある状態では、所属の主な利点が重複する

表5:状況から選択を逆算する(LEAM作成)

DECISION MAP A 撮影と配信に使える時間が   毎週読める B 条件の確認と入金の突合を   自分でやれる C 専属や解約後の制限を   受け入れたくない 三つすべて当てはまる 個人で続ける。入り口はオープンコラボ 一つでも当てはまらない 所属を検討。契約の条項を書面で確かめる 結論を急がず、まず三つのうちいくつが当てはまるかを数える
図4:三つの条件のうち、いくつ当てはまるかで進み方が変わる(LEAM作成)

図4のとおり、三つの条件にすべて当てはまるなら、個人で続けてオープンコラボを商品の入り口にします。一つでも当てはまらないなら所属を検討し、契約の条項を書面で確かめます。表5の状況と照らし、当てはまる数を数えてから返事を決めると、勢いで選ばずに済みます。

07契約書は期間・専属性・解約を一緒に読む

契約は、良い条件を探すより抜けている項目を見つける読み方をします。要点は三つです。

条項ごとの読み方と、署名の前に使うチェック表はTikTok ShopのMCN契約で確認することにまとめています。

08声をかけられた日に聞くことと、断るべき誘い

連絡が来た日に全部を判断する必要はありません。決めるのはいつまでに返事をするかだけで十分です。

その場で聞く五つの質問

返答の内容よりも、その場で答えられるかを見ます。答えられない項目が多い相手は、社内でも条件が固まっていない可能性があります。第一に、契約書の写しを検討前にもらえるか。第二に、専属の範囲はどこまでか。第三に、報酬の計算根拠を毎月見せてもらえるか。第四に、解約の条件と解約後の制限は何か。第五に、アカウントのログイン情報は誰が持つのか。この五つは、口頭で答えられて当然の項目です。

断るべき誘いの見分け方

次のいずれかに当てはまる場合は、条件の良し悪しの前に距離を取ります。アカウントのパスワードを渡すよう求めるのは、規約が本人に単独の責任を負わせている構造と噛み合いません。登録料や研修費を先に払わせるのは、収入の見込みではなく支出が先に確定する形です。収入を保証するのは、率をセラーが決め、注文が読めない仕組みと矛盾します。契約書を出さないのは、確認した条件が後に残らないという意味です。必要以上に本人確認書類を集めるのも避けます。公式ヘルプは、同一の身分証明書は最大5つの異なるアカウントでのみ使用できると定めており、書類は自分の資格に直結する情報です。

⚠️ 迷ったら公式の記載に戻る

説明が公式ヘルプの記載と食い違ったら、その一点だけを質問します。「公式ではこう書かれていますが、この案件ではどう扱いますか」と聞ける状態にしておくことが、いちばん強い防御になります。

09企業から見たMCNは依頼の窓口。条件を決める人と報酬を受け取る人を分けて確かめる

ここからは、クリエイターに商品の紹介を頼みたい企業の側から見た話です。企業にとってのMCNは、所属するクリエイターへ依頼を届ける窓口の一つです。依頼の経路には、公式の招待、本人への直接の連絡、事務所経由の三つがあります。

公式の規約とヘルプにも、事務所が関わる場面が書かれています。日本向けの販売者利用規約は、パートナーの例としてクリエイターエージェンシーのパートナーやマルチチャンネルネットワークを挙げています。公式ヘルプでは、オープンコラボの無料サンプルリクエストを絞り込む条件に「クリエイターエージェンシー」があります。エージェンシーに管理されているクリエイターと、個人で業務を請け負うクリエイターを分けて表示できます。

クリエイター利用規約には、CAPという役割も定められています。CAPは、クリエイターの活動の管理を支援し、本人が承諾すれば本人に代わってコミッションを受け取るエージェンシーのパートナーです。同じ規約は、CAPなどの第三者がクリエイターに手数料を請求する場合があるとも定めています。企業が設定した率が、そのまま本人の手取りになるとは限りません。

クリエイター利用規約は、TikTokがクリエイターとCAPや販売者との関係に関与しないと定めています。窓口が誰で、誰が条件を決められるかは、依頼のたびに相手へ確かめます。

事務所経由で依頼するときの流れ

  1. 頼みたい商品と紹介の形を先に決める

    商品、動画かLIVEか、紹介してほしい時期、出せる率の範囲と決裁者を書き出します。事務所が本人へ持ち帰る内容がはっきりします。

  2. 窓口と、本人に確認する担当を聞く

    連絡をまとめる人と、本人の意向を確かめる人が同じとは限りません。返事が本人の確認を経たものかを、毎回確かめます。

  3. 報酬を三つに分けて確かめる

    売上に応じるコミッション、固定の報酬、事務所の作業費を別の欄で見ます。コミッションを事務所が受け取るなら、本人が承諾していることを確かめます。

  4. 商品と率は公式の招待でそろえる

    公式ヘルプでは、ターゲットコラボの招待にクリエイターと商品を加え、商品ごとにコミッション率を定義します。招待を送ると、クリエイターの側に自動で届きます。

  5. 合意を文書に残す

    固定の報酬や投稿の期限を付けるなら、依頼の条件を文書か電子の記録に残します。確かめる項目は次の表と関連記事にまとめています。

確かめること聞き方の例公式の決まり・詳しい記事
窓口今回の連絡をまとめるのは誰で、本人への確認は誰がしますか依頼の経路と窓口の決め方
条件を確定する人商品・形式・投稿内容は、誰の了承で確定しますか本人とCAP・販売者の関係に、TikTokは関与しない(クリエイター利用規約)
コミッションの受け取り先売上に応じる報酬は、本人と事務所のどちらが受け取りますかCAPが代わりに受け取るには、本人の承諾が要る(クリエイター利用規約)
事務所の費用作業費は、本人への報酬と別に請求されますか起用を外注するときの費用の型
商品と率合意した商品と率を、公式の招待にそのまま入れてよいですかターゲットコラボで商品ごとに率を定義する(公式ヘルプ)
文書に残す範囲投稿の期限、修正、公開を続ける期間はどこに書きますか投稿依頼の確認表

表6:事務所経由の依頼で、窓口とは別に確かめること(LEAM作成)

REQUEST VIA AGENCY 企業(セラー) 商品と率を決める 事務所(MCN) 連絡と調整の窓口 クリエイター本人 紹介するかを決める 条件の相談 本人に確認 商品と率を設定 招待を承諾 TikTok Shop:ターゲットコラボの招待 商品ごとに率を定義し、招待はクリエイターに自動で届く 事務所がCAPとして本人に代わってコミッションを受け取るのは、本人が承諾した場合 事務所の取り分は本人と事務所の取り決めで、設定した率がそのまま手取りとは限らない
図5:事務所は連絡の窓口。商品と率は公式の招待でそろえる(LEAM作成)

依頼の経路の使い分けと、確認欄の記入例はインフルエンサーへの依頼方法にまとめています。固定の報酬を付ける投稿依頼は、インフルエンサーとの契約の確認表で抜けを探せます。候補探しから進行管理まで外に任せる場合は、クリエイター起用を外注するで依頼先と費用の型を比べてください。

10まとめ

決める前にやることを、この順番で並べます。

1. 公式ヘルプの五つ(申請条件・本人確認・コミッションの決まり方・報酬の確認場所・違反時の措置)を自分の目で読む
2. 直近四週間で撮影と配信に使えた時間を数え、来月の稼働を先に見積もる
3. 表3の七つの作業について、誰がやるのかを相手に一つずつ聞く
4. 契約書の写しを検討前に受け取り、チェック表で抜けを探す
5. 期間・専属性・解約を並べて読み、辞めるときの条件まで納得してから返事をする

所属と個人は、上位と下位の関係ではありません。作業を誰が持つかの配分が違うだけです。だからこそ、比較の軸は「サポートの手厚さ」ではなく「入れ替わる作業と、入れ替わらない責任」になります。

11よくある質問

MCNに所属しないとTikTok Shopで商品を紹介できませんか?
いいえ。公式ヘルプでは、オープンコラボについて、すべてのクリエイターが商品マーケットプレイスで商品を閲覧し自身のコンテンツに追加できると案内されています。申請条件を満たせば個人でも始められます。
MCNに所属するとコミッション率は上がりますか?
コミッション率は、コラボごとにセラーが商品ごとに定義します。所属そのものが率を決めるわけではありません。交渉の窓口が変わることはありますが、率が上がると約束できるものではありません。
MCNに所属すると申請や資格が有利になりますか?
申請の条件は本人に対するものです。公式ヘルプでは、18歳以上、TikTokのフォロワーが1,000人以上、行動規範やコミュニティガイドラインの遵守、Eコマース利用資格を取り消されたことがないことが挙げられています。事務所が代わりに満たせるものではありません。
TikTok Shopでは、違反したときのペナルティも事務所が負ってくれますか?
クリエイター利用規約では、アカウントの名義で、または同アカウントを通じて行われたすべての活動について本人が単独で責任を負うとされています。クリエイター健全性評価のスコアも本人のアカウントに紐づきます。
MCNとの契約で最初に確認する項目はどこですか?
期間、専属性の範囲、解約の条件の三つを並べて読みます。条項ごとの読み方とチェック表はTikTok ShopのMCN契約で確認することにまとめています。
TikTok Shopでは、報酬が支払われないときは誰に確認しますか?
クリエイター利用規約では、コミッションの支払い条件は販売者もしくは授権された代表者との間で合意した条件に規定され、TikTokは当事者ではないとされています。まず合意した相手と、次にクリエイターセンターの収益画面の記録で確認します。
企業がMCN経由でクリエイターに依頼するとき、コミッション率はどこで設定しますか?
公式ヘルプでは、ターゲットコラボの招待にクリエイターと商品を加え、商品ごとにコミッション率を定義すると案内されています。事務所と話した条件は、この招待の商品と率にそろえて記録します。同じ商品がオープンコラボにもある場合は、ターゲットコラボの率が適用されます。
TikTok Shopのセラー側の画面で、事務所に所属するクリエイターを絞り込めますか?
公式ヘルプでは、オープンコラボの無料サンプルリクエストを絞り込む条件に「クリエイターエージェンシー」があると案内されています。エージェンシーに管理されているクリエイターと、個人で業務を請け負うクリエイターを分けて表示できます。今回の窓口が誰かは、依頼のたびに相手へ確かめます。
所属を比べる前に、条件の読み方から相談できます

LEAMはTikTok Shopのコンサルティングと、TikTok Shopに特化したMCNを運営しています。契約書の読み方や、いまの稼働で何から始めるかの整理からご相談ください。クリエイターの募集要項と公式LINEの応募窓口は募集ページにまとめています。

LEAM
株式会社LEAM 編集部

TikTok Shopコンサルティングと、TikTok Shop特化MCN(クリエイター事務所)を運営。市場データを毎営業日自動で蓄積し、商品選定・クリエイター起用・広告運用を一次データに基づいて支援しています。中国・Douyinのライブコマース市場の知見をもとに、日本での立ち上げを逆算して設計します。

12参考にした公式情報

仕様、画面名称、参加条件、評価の運用は更新されることがあります。本記事は、各出典に記載の確認日時点で確認できた日本向け公式情報と、当社が整理した一般的な考え方を区別して記載しています。契約内容の最終的な判断は、書面と専門家の確認のうえで行ってください。